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メルマガとは?知っているようで知らない基礎知識まとめ

メルマガとは?知っているようで知らない基礎知識まとめ

メルマガとは?知っているようで知らない基礎知識まとめ

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「メルマガ配信を実施しているけど詳しく理解出来ていない」「これからメルマガを始めたい」など、メルマガを基本から知りたいというメルマガ担当者に向けて今回メルマガの基本知識をまとめた内容を紹介します。
配信するメリットや配信方法も紹介していきますので、現状のメルマガを確認して改善点がないかを探してみてください。

まず、メルマガとはそもそもどんなものなのかについて説明していきます。

メルマガとはメールマーケティング手法の一つ

メルマガとは「メールマガジン」の略称で、Emailによって配信されるマーケティング手法の一つ。 発信側が知らせたい情報を任意で配信出来るという特徴があり、配信する時間やタイミングなども自由に選択することが出来ます。

欧米ではメールマガジンではなく「Email newsletter(Eメールニュースレター)」と一般的に呼ばれています。

メルマガは、企業や団体がプロモーションツールとして自社のサイトや店頭のポスターなどで購読者を集め、登録をした人に定期的にEmailを使って情報発信を行います。 自治体などが住民へのお知らせ情報や緊急災害情報などを配信することもメルマガとなります。

メルマガの歴史

メルマガの普及は、今から20年程前のこと。日本でITバブルが起こった1999年頃に一般的に広まるようになりました。

最初はPC向けテキストメールだけだったのが、iモードの普及とともに携帯向けメルマガが始まり、さらにHTMLメール、デコメールを使ったメルマガなど、技術が発達したことで表現方法の幅が格段に広がりました。
発信側が、自由なデザイン・自由なレイアウト・自由な発想で、知らせたい情報を自由なタイミングで配信できるのが現在のメルマガの形です。

配信の手法においても進化を遂げてきました。

  • 購読者の誕生日が来ると、ハッピーバースデイメールを自動で配信するような「イベントメール」
  • 商品をECサイトで購入すると自動で配信される購入完了メールといった「トランザクショナルメール」
  • レコメンド技術というものを応用した、購読者一人一人におすすめの情報を配信できる「レコメンドメール」
  • ツイッターやFacebookといったSNSと連動させる試み

など、ITの技術の進化を吸収しながらその用途を拡大しています。

メルマガは単なる情報媒体から、“マーケティング”という色合いが強いツールとして発展してきました。 ITの進化とともに様々な情報を活かしながら戦略的にメールを配信していくことが求められ、今や立派なマーケティング手法として確立されています。

メールマーケティングの歴史を振り返る!まだまだ進化する未来が待っている

メールマーケティング市場動向調査レポート2020

メルマガ配信のメリットは?

メルマガには、他のマーケティング手法にないメリットが大きく分けて3つあります。

  • 1件あたりのコストを抑えられる
  • ユーザーに直接アプローチ可能なプッシュ型
  • 特定のユーザーに向けた情報を届けることが可能

配信コストが高額なダイレクトメールと比較して、物理的なコストはかかりませんし一度に大量に送信すればするほど1件あたりの経費も安く済みます。
広告費などに比べても非常に安価に実装が可能。

ホームページなどはプル型で訪問したユーザーにアプローチするのに対して、メルマガは「プッシュ型販促」と呼ばれ特定のサービスや商品を個人に対してダイレクトに案内出来ます。
販促以外にもブランディングや継続的な顧客との接点を生むことが可能。

セグメントメールと呼ばれる読者登録の際に様々な項目で読者を分類することで、年齢や性別など細かく分類したユーザーに対して読者層に合ったメルマガ配信を行える魅力もあります。

このような3つのメリットが他のマーケティング手法にはないメルマガのメリットだと思います。

これからメールマーケティングを始める方は、「新任メールマーケティング担当者が知っておきたいメール7つの構造とマナー」記事でメールマーケティングについて知識を深めておくといいでしょう。

新任メールマーケティング担当者が知っておきたいメール7つの構造とマナー

メルマガ配信の目的で代表的な「伝達・送客・購買」

メルマガの役割と一口に言っても、配信する立場が違えば当然役割も異なります。

ECサイトのメルマガに限定した場合でも「本日30%OFF!」「TV番組とコラボ商品開発」「新商品入荷のお知らせ」など、内容は様々でありメールの形式もテキストとHTMLで全く印象が変わります。
メルマガは何らかの効果や反応、すなわち「目的」に合わせて作成されています。

それでは、「目的」でメルマガを分類した場合、どのような分け方ができるでしょうか。代表的な「伝達・送客・購買」の3つについて紹介していきます。

伝達するメルマガ

まず1つ目は、「伝達するメルマガ」。
伝達するメルマガには、自治体からの情報伝達・トランザクションメール・サービスのブランディング・お客様にブランドや商品を好きでい続けて頂くことなどを目的として使用される機会が多いです。
時には、単なる商品紹介にとどまらず、豆知識や天気予報など、有益な情報を提供することで顧客を繋ぎ止める手法を用いたりもします。

例:

  • 商品に関するQ&Aや活用方法のフォロー
  • 商品やブランドの想いを伝える
  • 夏休みのお知らせ、ニュース速報、メンテナンス情報などのお知らせ
  • 非営利団体・地方公共団体などからの情報伝達
  • 会員登録完了、購入完了などのトランザクションメール

伝達するメルマガは、例にあるようなユーザーにとって必要な情報を告知するためのメールです。顧客満足度の向上を目的としておりメールそのものがサービスの一環に捉えられています。

そのため、スパムメールと認識されてブロックされる、迷惑メールフォルダに振り分けられることがないように対策し、確実にユーザーへ情報を届けることが大切です。 しっかり伝わるコミュニケーションを行うために「メールコミュニケーションに用いるフレームワーク」を理解しておくことが重要です。

フレームワークについては、以下の関連記事で解説していますので合わせてご覧ください。

メールコミュニケーション策定フレームワークは3つの目的に分けて考えよう

送客するメルマガ

2つ目は、「送客するメルマガ」。
メルマガは、配信側から個人に直接アプローチ出来る唯一の販促方法です。

ホームページや店舗へ送客する方法は大きく分けて3つあります。

  • プル(Pull)型・・・ユーザーが興味を持ち情報を探し辿り着いてくれるのを待つ。検索エンジンなど。
  • フロウ(Flow)型・・・ユーザーが興味のある情報を見ながら取捨選択し辿り着いてくれるのを待つ。SNSなど。
  • プッシュ(Push)型・・・興味を持っているユーザーに対して個別に情報を届ける。メルマガ

この3つの中で、唯一プッシュ(Push)型のメルマガのみ発信者側から個人にダイレクトで情報を届ける事が可能なため伝えたいことを明確に伝えられます。
また1度の送客で終わらず、複数回メルマガを配信することによってリピーター獲得や親近感や安心感を持ってもらい送客することが可能な点も魅力的なポイントです。

興味のあるユーザーを送客したり、リピーター獲得には興味をひくコンテンツが重要です。
コンテンツの質を向上させるポイントを、「読みたくなるメルマガを作成するポイント!ユーザー目線でメルマガを書こう」記事で解説しました。
ユーザーは何が知りたいのか、どんなメルマガが読みやすいのかを理解してコンテンツを作成しましょう。

読みたくなるメルマガを作成するポイント!ユーザー目線でメルマガを書こう

購買を促すメルマガ

3つ目は、「購買を促すメルマガ」。
購買を促すメルマガでは、セール情報や新着商品情報など直接購買に繋がる内容のメルマガを配信し、ホームページへ訪れてもらい最終的には商品購入を促します。

もちろん営利目的の企業でも、売上向上を目的としたメルマガばかりを送るわけではありません。 役立つ情報や最新情報など「ユーザーが読みたい」と思う情報を提供し続けることで、顧客との接点が生まれて欲しい商品があった際に訪れて頂きやすくなります。

ここまで「伝達・送客・購買」というメルマガの役割を紹介してきました。役割を把握しただけでも他のマーケティング手法にはない魅力が感じられたのではないでしょうか。

メルマガの形式「テキスト」「HTML」とは?

メルマガの配信に使用する形式は、テキスト形式とHTML形式の2つがあります。

テキスト形式とは、普段使用しているメールと同じ入力形式で文字や数字、記号だけを使用し作成するメルマガです。
メリットとして、容量が軽く・専門的な知識が無くても使用可能などの点があります。
反対にデメリットとしては、テキストのみで画像などを挿入出来ずメールの開封率も計測できない点があります。

HTML形式は、ウェブページ作成のために開発された言語で作成するメルマガです。
メリットは、文字のフォントや色などを変更可能・画像などが挿入可能・メールの開封率を計測できます。
デメリットとして、作成にはHTMLの知識が必要で受信者側の環境により表示が崩れたり受け取れない可能性がある点です。

どちらの方法もメリット・デメリットがありますので、利用用途に応じてHTML形式メールとテキストメールを使い分けるといいでしょう。

進化するメール技術「amp for email」

最近では、今まで技術的に難しかったメール内での問い合わせや商品購入が可能になるなど、WEBサイトへ誘導しなくてもメール内であらゆることが解決できるメールも進化を遂げています。

amp for emailとは?Googleによる第3のメール配信手法」の記事で、amp for emailについて詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

amp for emailとは?Googleによる第3のメール配信手法

メルマガ配信方法は4種類ある

「メルマガの役割」「メルマガの形式」を把握したところで、次に考えることはどう配信するか。
メルマガには配信方法が4種類あり、どれが適しているか判断が難しいと思います。
ここでは、簡潔に配信方法別に特徴を紹介します。

配信方法 特徴
ExcelとOutlookを使用 時間と知識が必要
Googleスプレッドシート/ドキュメントを使用 時間と知識が必要
BCC配信 手軽だが多数配信には向いていない
メール配信システム 手間が掛からず大量配信でも遅延不達しづらい

メール配信システムは、知識や技術がなくても簡単にメルマガを管理できるのでおすすめな配信方法です。
ツールによって、細かい配信セグメントの設定や分析なども行えるので慣れていない初心者はもちろん、高度なメールマーケティングを行いたい場合には向いている方法だといえます。

ExcelとOutlookを使用して行うメルマガ配信は、宛先をExcelで作成して、Outlookで作成したHTML形式に情報を反映させ配信を行います。 ExcelのVBAで連携させる必要があるので少々難易度が高い気がします。

Googleスプレッドシート/ドキュメントを使用する場合、Gmailでのメール配信になります。
スプレッドシートで配信リストを作成して、ドキュメントでメール本文を作成し配信を行います。
連携させるには「Google Apps Script」と呼ばれる言語でコードを書く必要があり、メール送信数が1日500~2,000通の制限があるというデメリットがあります。

BCC配信は、あまりおすすめ出来ません。
なぜなら、宛先欄の「BCC」に複数のメールアドレスを入力し配信を行うため個人情報漏洩に繋がる可能性が高いからです。

このように配信方法が4種類ありますが、実際に使用するとなるとメール配信システムを選択するのがベストだと思います。

メルマガ初心者でも、簡単に配信を行える方法のメール配信システムについて、詳しくは「メール配信システムとは?メリットや必要な理由から種類・選び方まで分かりやすく解説」を御覧ください。

メール配信システムとは?メリットや必要な理由から種類・選び方まで分かりやすく解説

メルマガ配信をする上で注意するポイント

配信方法を選定し配信を行う前に、メルマガ配信で必ず注意すべきポイントがあります。
それは「特定電子メール法」「個人情報保護法」の2つです。

特定電子メール法とは、迷惑メールを規制する法律で「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」の略です。 主にこのようなルールがあります。

  • メール受信の同意を得たユーザー以外への送信は禁止
  • メール本文に送信者の氏名もしくは名称、電子メールアドレスなどを表示義務する
  • 送信者情報を偽らない
  • メール受信を拒否した人へ配信を行うのは禁止
  • 受信拒否の通知ができる「配信停止手続きはこちらから」を記載

違反した場合「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」または「行為者に対して罰則、3,000万円以下の罰金)」が処せられます。

特定電子メール法に違反しないために、必ず「オプトイン」と言われる事前承諾を得たユーザーに配信するようにして、「オプトアウト」と呼ばれる配信停止の意思表示をしたユーザーには配信をしないように気をつけましょう。

また、メルマガは「氏名とメールアドレスが個人情報」に当たりますので、個人情報保護法に該当しますので情報漏洩を防ぎ万全のセキュリティ体制を整える必要があります。
セキュリティ体制を考えると、メール配信システムを利用して安全に配信した方がいいでしょう。

メルマガはマーケティング手法として日々進化している

メルマガ(メールマガジン)とは、発信側が知らせたい情報を任意で配信でき、配信する時間やタイミングなども自由に選択することが出来るEmailのマーケティング手法です。

メルマガは、今までのメール単体としての認識では無くマーケティング手法として注目され多くの企業で導入されています。

技術も進化し、メルマガの表現力も各段に豊かになりました。今ではユーザーに合わせた高度なコンテンツの出し分けにより、成果を最大化する「コンテクスチュアルメールマーケティング」も普及し、今後もユーザーに寄り添った進化に期待できます。

今回紹介した基礎知識は、進化していくメールマーケティングできっと支えになってくれるはずです。
分からない点などは振り返り、メルマガをよりよい形でユーザーに届けられるように頑張っていきましょう。

コンテクスチュアルメールマーケティングとは?ユーザーに合わせたコンテンツの出し分けにより成果を最大化

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メール配信システム導入からコンサルティング、コンテンツ制作支援など
メールマーケティング支援サービスも行います。
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