メール配信のクリック率とは?業界別平均値や改善方法を徹底解説!
メールマーケティングは、ビジネスを成功させるための、重要な戦略となっています。メール配信においては、クリック率が重要な指標の1つとなります。
クリック率を最大化することで、メール配信の効果をより高めたいと考える方も少なくないでしょう。
しかしクリック率の最大化を図るには、算出方法や業界別平均値などの要素を、正しく理解しておかねばなりません。
そこでこの記事では、これらの要素について徹底解説しています。ぜひ参考になさってください。
メール配信のクリック率とは?目安も紹介
メール配信のクリック率とは送信したメールのうち、どれくらいのユーザーがリンクをクリックしたのかを示す割合を指します。
ユーザーが単にメールを開いただけではなく本文を読んだうえで、その先のコンテンツに興味を持ったのかどうかを表す指標といえるでしょう。
ですから、クリック率をあげるには、試用版の申込みやアンケートの回答など、クリックしたくなるようなコンテンツを用意する必要があります。
なお、メールマガジンではクリック率の他に、反応率や開封率も重要な指標となります。
クリック率は簡単な計算方法で割り出せますが、反応率や開封率についても知っておく必要があります。
クリック率の計算方法と、反応率・開封率の違いについて、詳しく見ていきましょう。
クリック率の計算方法
メールマガジンのクリック率は、クリック数を配信成功数(総配信数)で割り、100を乗ずれば算出できます。
計算式は以下のとおりです。
■クリック率:クリック数 ÷ 配信成功数 × 100 =(%)
例えば配信成功数が20,000通で、クリックされた数が400の場合、「400÷20,000×100」で2.00%となります。
クリック率は数値が小さくなるため、小数点第2位まで評価する必要があります。業界や業種によっても水準が異なりますが、概ね2〜3%程度が目安とされる数値です。
同業他社の平均値より数値が低ければ、改善策を施す余地があるといえます。業界別の平均メルマガクリック率については、次項で詳細を掲載するので参考にしてください。
クリック率と反応率・開封率の違い
クリック率とは異なる視点から、メール配信の効果を評価するための指標に、反応率と開封率があります。それぞれ解説しましょう。
<反応率>
反応率とは開封されたメールのうち、どれくらい本文内のリンクがクリックされたかを示す指標です。
クリック数を開封数で割り、100を乗ずれば算出できます。計算式は次のとおりです。
■反応率:クリック数 ÷ 開封数 × 100 =(%)
<開封率>
開封率とは配信したメールのうち、開封されたメールの割合を示す指標です。開封数を配信成功数(総配信数)で割り、100を乗ずれば算出できます。計算式は次のとおりです。
■開封率:開封数 ÷ 配信成功数 × 100=(%)
クリック率はメール配信を大局的に見たいときに使われる指標です。これに対し反応率はメール配信の本文だけを評価する際に使われます。
また開封率はメール配信のタイトルや配信日時を評価するための指標です。いずれも似ているようで異なる視点からの指標であるといえます。
業界別の平均メルマガクリック率は?
ここでは業界別にメルマガの平均クリック率について確認しておきましょう。同業他社と比較することによって、メール配信の効果がどれくらい出ているのかわかるはずです。
調査対象は約35,400ユーザーで、15業種のデータを集計しています。なおこの調査には、21の国と地域のデータも含まれているので、ご注意ください。
まずは業種別の平均開封率と平均クリック率を見てみましょう。
■2023年 業種別集計結果
| 業 種 | 平均開封率 | 平均クリック率 |
|---|---|---|
| 広告/マーケティング/PR/メディア/デザイン | 26.41% | 1.60% |
| 建築/建設 | 16.86% | 0.81% |
| 観光/エンターテイメント/ホスピタリティ | 27.59% | 1.30% |
| 教育(大学・社会人) | 12.77% | 0.54% |
| コンサルタント/HR/人材 | 20.33% | 0.94% |
| ファイナンス | 17.94% | 0.75% |
| 医療 | 28.14% | 1.80% |
| 保険 | 17.92% | 0.71% |
| 製造/物流/エンジニアリング | 17.03% | 1.06% |
| NPO/行政サービス | 32.65% | 2.59% |
| 不動産 | 26.65% | 2.40% |
| 小売/消費サービス | 24.28% | 1.34% |
| 教育(小・中・高) | 16.73% | 1.02% |
| テクノロジー/通信 | 20.33% | 1.19% |
| フィットネス | 24.46% | 1.27% |
| 業種不明 | 21.44% | 2.16% |
出典元:メルマガ平均開封率レポート【2024年版】 – Benchmark Email
参考までに日本・アメリカ/カナダ・ヨーロッパの平均開封率と平均クリック率を掲載しておきます。全業種の平均と見て構わないはずです。
■2023年 国/地域別集計結果
| 国(地域) | 平均開封率 | 平均クリック率 |
|---|---|---|
| 日本 | 31.75% | 1.30% |
| アメリカ/カナダ | 29.48% | 1.18% |
| ヨーロッパ | 16.56% | 0.62% |
出典元:同上
メルマガのクリック率を上げる8つの方法
次に、メルマガのクリック率を上げる8つの方法について以下の点を紹介していきます。
- ファーストビューやプリヘッダーの改善
- 配信タイミングの見直し
- 件名の最適化
- 目的に沿ったコンテンツ作成
- セグメント配信の活用
- HTMLメールの活用
- テキストメールの装飾
- リンクの掲載場所と内容の最適化
1. ファーストビューやプリヘッダーの改善
クリック率の向上のためにはファーストビューやプリヘッダーの改善が効果的です。それぞれ解説しましょう。
ファーストビュー
ファーストビューとは、ユーザーがメルマガを開封したときに、スクロールせずに表示される範囲を指します。
ユーザーが開封して真っ先に目に入る範囲であり、さまざまな要素が含まれています。次の9つの要素が一般的です。
- メルマガの件名
- 差出人名
- 企業ロゴ
- メルマガ名
- あいさつ
- 本文の冒頭
- リンク
これらの要素をバランスよく配置することが大切です。メルマガにおいてのポータルともいえるので、ファーストビューで読む気を起こさせなければ、その先には進まないわけです。
プリヘッダー
プリヘッダーとはメールボックスの一覧画面に、件名の後に表示されるテキストを指します。
ユーザーは差出人名とメルマガの件名、そしてプリヘッダーを見て開封するかどうか判断します。
ですからプリヘッダーは開封率に直結する重要な要素といえます。プリヘッダーを設定しなくても、メルマガの冒頭テキストなどが表示されます。
プリヘッダーを設定したからといって必ずしも全受信環境で表示されるわけではありませんが、Google検索のディスクリプションのようなものなので、きちんと設定するようにしてください。
2. 配信タイミングの見直し
メルマガの配信タイミングを見直すことで、クリック率の向上が期待できます。
メールをチェックするとき、ほとんどの受信者は最新のメールから順にチェックしていくため、受信者がメールをチェックする時間帯に配信したほうが目にとまりやすいからです。
どれだけ興味をそそるメルマガが配信されたとしても、他のメールに埋もれてしまっては、気付いてもらえないでしょう。
ユーザーの属性により、配信する時間帯を変えれば、クリック率の上昇に繋がります。
メルマガの内容がB2Bに向けたものなら、平日の11時〜14時頃のランチタイムがいいでしょう。
B2Cであれば通勤・退勤の時間帯である、平日の8時〜10時/17時〜19時頃がおすすめです。
ユーザーがスマホやパソコンに触っている時間帯に、配信するのがベストというわけです。
3. 件名の最適化(開封率も上げる)
メールの件名を最適化することで開封率は向上します。そして開封率の向上はクリック率にも良い影響を与えます。
開封率が上がるということはそれだけメールを読んでくれるようになった人が増えたことを意味し、新たにクリックしてくれる人が増える可能性が高まります。
件名の文字数は15~20字程度が適当です。現在では多くの人がスマホでメールの確認を行います。20字を超える件名では1画面での確認が困難になるでしょう。
なお件名を決める際には、以下の4つのポイントを意識してください。
- ターゲットと目的を明確にする
- 伝えたいことを明確にする
- 緊急性や期間限定などがあるか明確にする
- ユーザーへのメリットを明確にする
例えば「〇〇からのお得なお知らせ」では、内容が不明瞭でユーザーには伝わりません。
「【最大50%OFF】本日から決算セール!」など、いつから何が始まるのかを数字を入れて件名にしましょう。
【50選】開封率を上げる!魅力的なメルマガタイトルの作り方
4. 目的に沿ったコンテンツ作成
メルマガの本文を作成していると、つい、あれもこれもと情報を詰め込んでしまいがちです。しかし、メルマガを最初から最後まで読んでくれるユーザーは少ないと思ってください。
ですから配信ごとに目的を決め、それに沿ったコンテンツを作成しましょう。そのためには情報を絞ることが大切です。
例えば新商品の案内なら、既存商品のセール情報などは不要です。セール情報を伝えたいのなら、別のコンテンツを作成してください。
メール配信の目的を明確にして、1つの情報のみを伝えるような内容が望ましいといえます。
情報を詰め込んだコンテンツの作成は、時間がかかるうえに効果が上がらないでしょう。それでは何のためのコンテンツ作りなのかわからなくなります。
5. セグメント配信の活用
セグメント配信とは受信者を条件別に分類し、それぞれのニーズに合わせた情報を配信することを指します。
条件については年齢や性別、商品・サービスの利用頻度や、資料ダウンロードの有無などが挙げられます。
例えば「脱毛」をキーワードにするなら、男性にはヒゲ脱毛・女性には全身脱毛など、内容を変えて配信すればクリック率の向上に繋がります。
セグメントごとにメールの手配を行わなければならないので、手間はかかりますがユーザーがメールの内容に興味をもちやすいというメリットがあります。
商品やサービスの内容によって、セグメント配信をうまく活用しましょう。
6. HTMLメールの活用
HTMLメールとはWebページを作成するために開発された言語で作成したメールを指します。HTMLメールは文字のフォントやカラー、大きさを自由に選べます。
さらに画像や動画の掲載も可能なので、その表現力は格段に高まります。基本的にHTMLメールの作成には、Hyper Text Markup Languageを理解しておく必要があります。
ハードルは高くなりますが、テキストのみのメールよりも、クリック率の向上が期待できます。
最近ではメール配信サービスが、簡単に作成できるツールを搭載しています。
また、開封率は原則HTMLメールでしか取得出来ません。開封率も指標として取得したい場合、メールのHTML化が必要です。
無料で公開しているテンプレートもあるので、それらを利用するのも1つの方法です。
HTMLメールの活用はメルマガには必須かもしれません。
7. テキストメールの装飾
テキストメールとは文字だけで構成された、一般的なメールの形式を指します。個人間のやり取りや、ビジネスの連絡において多用されています。
しかしながら、テキストメールでは開封率を取得することが出来ず、画像なども使えないため訴求力がHTMLメールよりも劣ります。
また、昔と異なり現在では多くのメーラーや携帯端末でHTMLメールの閲覧も可能になりました。
そのため、メルマガで使われることは少なくなっています。
一方でHTMLメールの制作にはスキルやノウハウが必要です。
現実問題としてHTMLメールを作成することが難しいというような方は、引き続きテキストメールを利用されています。
そういった場合でもクリック率向上のために文面の工夫を、具体的には装飾を駆使することを検討しましょう。
スペースや記号を活用してください。リンクのURLをラインで囲めばボタンを表現できます。オーバーラインを使えば下線装飾も可能です。
テキストメールの表現力を高める方法は他にもいろいろあります。
「メルマガ 装飾」で検索すれば、参考サイトが数多くヒットします。
8. リンクの掲載場所と内容の最適化
リンクの掲載場所と内容の最適化は、クリック率の向上と密接な関係があります。リンクは適切なタイミングでクリックされなければ意味を持ちません。
これはクリック率にダイレクトに繋がる要素です。コンテンツの内容が魅力的で、さらに先に進みたいと思っても、リンクがどこに置いてあるのかわからなければユーザーは離れてしまいます。
ですからリンクの掲載場所は明確にしなければなりません。また設置方法もクリック率に影響を与えます。
コンテンツの内容によりURL・ボタン・画像などから、どれがいいのか最適化しましょう。HTMLメールは表現力に富んでいますが、満艦飾にしてしまってはユーザーが混乱するだけです。
シンプルで楽しめるデザインで、リンクがわかりやすいように留意してください。
メルマガのクリック率を効果測定する上での注意点
次に、メルマガのクリック率を効果測定する上での注意点について以下の点を紹介していきます。
- ターゲット層の違い
- 最適なタイミングの違い
- 効果測定の設定を確認
1. ターゲット層の違い
同じ業種であってもターゲット層は違うものです。例えば飲食業界で同じ料理であっても、回転寿司と老舗の高級寿司店ではターゲットは異なります。
前者はファミリー層で後者は富裕層となるでしょう。これらのターゲットは重なる部分もありますが、メインとするユーザーは大きく異なるはずです。
ターゲットが異なればメルマガを受け取るユーザーの環境も違ってきます。ですから同じ業種であっても、測定結果が同じになるとは限りません。
データを鵜呑みにするのではなく、他のマーケティング手法と組み合わせて、効果測定を行うことが大切です。
2. 最適なタイミングの違い
「配信タイミングの見直し」の項でも触れましたが、ユーザーにより最適な配信タイミングは違います。
企業によりターゲットとするユーザーは異なるので、配信日時や集計のタイミングも違ってくるわけです。その結果、同じ業種であってもタイミングにより、開封率やクリック率に影響を与えることになります。
配信日時や集計のタイミングを最適化することで、より正確な効果測定を行えます。
様々な要素を最適化しながら、効果測定で結果を見るようにすれば、開封率やクリック率の向上に繋がるでしょう。
【独自調査】メルマガの最適な配信頻度は?自社に合ったペースを見つけるコツ
3. 効果測定の設定を確認
効果測定の取得方法はいくつかあります。
一般的に開封率はメールに埋め込まれた画像へのアクセスで、またクリック率は集計用URLを経由することで集計が行われます。
しかし、受信環境の設定によっては集計用の画像にアクセスが行われなかったり、受信側のセキュリティプログラム等により受信者がクリックしていないのに集計用URLへアクセスが発生してしまうことがあります。
これらの意図しないアクセスについては、画像や集計用URLへのアクセス時間等からある程度判別することが可能です。
これら効果測定を利用してメールの運用、改善を行う場合には、詳細なデータが取れるメール配信サービス、MAツールを利用することをおすすめします。
【2024年】メール配信システムのおすすめ比較ランキング15選!一斉送信サービス一覧
まとめ:クリック率の平均を把握してメルマガの改善を考えよう
クリック率は、メルマガが「読まれた後に行動につながったか」を見る重要指標です。まずは自社のクリック率を業界平均と照らし合わせ、改善余地を把握しましょう。メルマガは開封されて初めて内容が届き、クリックはその次のステップです。ファーストビューやプリヘッダー、配信タイミング、件名、コンテンツ設計などを見直しながら、紹介した改善ポイントをもとにトライ&エラーを重ねることで、メルマガの質とクリック率は着実に高まっていきます。
TAG
メール配信システム導入からコンサルティング、コンテンツ制作支援など
メールマーケティング支援サービスも行います。
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