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メルマガ開封率を上げる方法とは?業界平均や効果的な施策を徹底解説

メルマガ開封率を上げる方法とは?業界平均や効果的な施策を徹底解説

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電子メールで製品などを紹介するメールマガジン。主に製品やサービスを紹介する広告として活用されることが多く、売上を伸ばすうえで重要になってきます。

しかし、いざメルマガを配信しても、本当に読まれているか疑問に思います。いくら配信をしても、メルマガを読まれていなければ効果は期待できないでしょう。

メルマガの開封率を上げるためにはどのようにすればいいのか。開封率の調べ方と合わせて紹介します。

メルマガ開封率とは何か?正しい理解と計測方法

メルマガの開封率とは、「そのメルマガを、どのくらいのユーザーが開封したか」を表す指標です。届いたメルマガをクリックしてサイトにアクセスすることで、開封数にカウントされます。

開封数が多ければ多いほど、単純にメルマガが読まれていると思っていいでしょう。

では、どのようにメルマガ開封率は求められているのでしょうか?

開封率の計算式と測定方法

メルマガ開封率は、メルマガの配信数から開封数を割って計算します。

  • (開封数 ÷ 有効配信数) × 100(%) = メルマガ開封率

全体の配信数から開封した数を割り、100を掛けてパーセントに直すことで、率を求めます。

仮に、全体の配信数が1,000通、開封数が250通だとしたら、以下のようになるわけです。

  • (250 ÷ 1,000) × 100 = 開封率25%

また、当然ですが配信数は有効配信数に限ります。メールが相手に届かない場合は含めません。全体数から無効配信数を引いた数で計算をしてください。

正確な開封率を把握するための注意点

開封率を調べる際の注意点として、メールの形式をHTML形式にすることが挙げられます。メルマガ開封の判断は、測定の基準となる画像が表示されたかで判断するからです。

そのため、テキストだけのメールやフィーチャーフォン向けのデコレーションメールといったように、画像がないメルマガでは開封率を調べることはできません。

ただし、外部リンクへのアクセスを促せば、ある程度の測定はできます。外部リンクにアクセスした人数をカウントすることで、メルマガを開いた人数とするのです。外部リンクへのアクセスはメルマガの開封が必要なため、ある程度の信用はあります。

とはいえ、メルマガは開封しても外部リンクにアクセスしない人もおり、測定は確実性に欠けます。

正確に開封率を測るためには、画像を埋め込んだメルマガを配信する必要があるでしょう。

メルマガ開封率の平均は?業界別の開封率も公開

ここからは、メルマガ開封率の平均について、以下の内容を紹介します。

  • 全業界の平均開封率は約20%
  • 業界別の開封率ランキング

全業界の平均開封率は約20%

2023年、アメリカのメール配信会社「Benchmark Email」によって、「全業界を平均した際のメール平均開封率は23.44%である」ことが発表されました。

21の国、15からなる業界、35,400人を対象とした調査であり、約4人〜5人に一人の割合で、メルマガを開封(視聴)していることがわかります。

仮に、メルマガを1,000人に配信した場合、そのうちの200人〜250人がメルマガを見ている計算となります。

また、メルマガを見たからといって、必ず結果に結びつくわけではありません。内容を見たけど興味がない人も当然います。そのため、実際に結果へとつながるのは、さらに少ないといえるでしょう。

1,000人に配信したけど、内容に興味を持つのは100人いるかどうかです。メルマガを配信する際は、そのことを踏まえて、配信する人数を決める必要があります。

参考:Benchmark Email「業界と地域別のメールマーケティングベンチマーク」

業界別の開封率ランキング

各業界別にメール開封率を調べてみた場合、最も開封率が良いのは、「非営利 / 協会 / 公共サービス(32.65%)」です。主な内容は教会や公共サービスに関係する「お知らせ」である場合が多く、確認が必要なため開封率が高くなると考えられます。

ほかにも、「広告 / マーケティング / PR / メディア / デザイン(26.41%)」「アトラクション / エンターテイメント / ホスピタリティ(27.59%)」「健康管理(28.14%)」「不動産(26.65%)」からのメールが、開封率25%以上を示しています。

どの業界もメルマガの配信数が多い業界であり、母数が多いことから開封率も高いといえるでしょう。

もちろん、開封率を高めるためには、ただ配信数を増やせばいいわけではありません。知名度やブランドの信用度も関係してきます。

配信母数を増やすのも重要ですが、それと同じくらい、件名で興味を持たせることも大切です。

業界別の開封率ランキング

  1. 非営利 / 協会 / 公共サービス(32.65%)
  2. 健康管理(28.14%)
  3. アトラクション / エンターテイメント / ホスピタリティ(27.59%)
  4. 不動産(26.65%)
  5. 広告 / マーケティング / PR / メディア / デザイン(26.41%)
  6. ウェルネス/フィットネス(24.46%)    
  7. 小売/消費者サービス(24.28%)
  8. ラベルのないアカウント(21.44%)    
  9. コンサルタント / 人事 / 採用担当(20.33%)
  10. テクノロジー / 通信(20.33%)
  11. 保険(17.92%)
  12. 金融業務(17.94%)
  13. 製造 / 物流 / エンジニアリング(17.03%)
  14. 建築・建設(16.86%)
  15. 学校(K-12)(16.73)
  16. カレッジ / 総合大学 / ED の継続(12.77%)

参考:Benchmark Email「業界と地域別のメールマーケティングベンチマーク」

メルマガ開封率をKPIに設定し、継続的な改善を目指そう

メルマガ施策を評価する際は、開封率をKPIに設定し評価してみてください。

KPI(重要業績評価指標)とは、中間点を評価するための指標のことです。最終目標であるKGI(重要目標達成指標)を目指すための前段階として、KPIが存在します。

例えば、「商品の売上向上」をKGIとして掲げた場合、「商品を知ってもらう」ことは売上の向上につながります。知名度を向上させるためにはメルマガを読んでもらう必要があり、そのための目標として、「メルマガの開封率」がKPIに挙げられるでしょう。

ほかにも、メルマガ施策のKPIには、「配信数」「クリック数」「流入数」なども挙げられます。

メルマガ開封率をKPIに設定し、結果を評価することで、継続的な施策の改善を目指してください。

メルマガ開封率を上げる5つの効果的な方法

ここからは、メルマガ開封率を上げる5つの効果的な方法について、以下の内容を紹介します。

  1. 件名とプリヘッダーの工夫で開封率アップ
  2. 最適な配信曜日と時間帯を見極める
  3. 「差出人名」の最適化で信頼度を高める
  4. 配信リストの定期的な精査
  5. A/Bテストで最適な施策を見つける

1. 件名とプリヘッダーの工夫で開封率アップ

この見出しでは、件名とプリヘッダーの工夫について、以下の内容を紹介します。

  • 件名は20文字以内で興味を引くフレーズを
  • 数字や緊急性のあるワードを盛り込む
  • プリヘッダーで本文の内容を要約

件名は20文字以内で興味を引くフレーズを

件名を付ける際は、20文字以内を目安にしてください。件名が長すぎると読むのが面倒になり、読まずにスルーされてしまいます。

また、件名が長いと内容もわかりにくいです。内容がわからないことから迷惑メールやスパムメールと思ってしまい、内容を読まずに破棄されてしまいます。

件名で大切なのは、「何のメールなのか」を件名だけで伝えることです。一目でわかるよう、件名は短くまとめてください。

スマートフォンだと、パソコンよりも表示数は短くなります。 スマートフォン向けのメルマガの場合は、スライドさせずに読めるよう14文字〜15文字程度に納めましょう。

数字や緊急性のあるワードを盛り込む

件名を付ける際は、数字や緊急性のあるワードを盛り込むといいです。数字があることで、製品やサービスの効果がイメージしやすくなります。

また、緊急性のあるワードは、興味を引かせます。日本人は「限定」の言葉に弱く、「今日まで」「締め切り間近」と明記されていると、ついつい覗いてしまいがちです。

件名に興味を持ってもらうためにも、数字や緊急性をアピールしてみてください。

ただし、毎回同じようでは件名に慣れてしまいます。特に、限定であることのプレミア感は低下しやすいです。

件名にインパクトを持たせるためにも、過度に乱用はせず、効果的なタイミングでアピールしてください。

プリヘッダーで本文の魅力的な内容を要約

件名を補足するためにも、プリヘッダーを活用してください。プリヘッダーとは、件名の後に表示される文章であり、基本的には本文の一部を記載できます。

件名だけでは、伝えたい内容も満足に伝えられません。読みやすさを重視するなら14文字〜20文字に納めなければならず、内容を伝えるのは到底無理な話といえます。

そのため、より詳しい内容をプリヘッダーで補足します。件名に興味を持った人は次にプリヘッダーを確認することで、さらに興味を持ってもらうのです。

また、プリヘッダーをセットしておかないと、メールシステムが自動で代替テキストを入力してしまうことがあります。意図しない文章を入力されないためにも、プリヘッダーは自分たちで入力しておくことをおすすめします。

2. 最適な配信曜日と時間帯を見極める

メールを配信するタイミングは、ターゲットに合わせて行ってください。メルマガの開封率は、曜日や時間帯によっても変わってきます。

たとえば、サラリーマンは平日の昼間に仕事をしていますので、日中に配信しても見てくれません。主婦に関しても、朝は子どもの世話や家事、夜は家族のご飯を作ったりなど忙しい時間帯があります。

いくら配信ターゲットを絞ったとしても、タイミングが合わないとメールは読まれず、そのまま破棄されてしまいます。

サラリーマンをターゲットにするなら終業の時間帯や休日、主婦をターゲットにするならひと段落できる昼間に送るなど、読まれるためにはターゲットに合わせて配信することが大切です。

もし、最適なタイミングがわからないなら、開封率を測定するといいです。いろいろなタイミングに配信を行い、統計を取ってみてください。1ヶ月ほど行えば、ターゲットが読む時間帯がわかるようになります。

3. 「差出人名」の最適化で信頼度を高める

開封率を高めるためには、差出人名も意識してください。同じ件名を同じ送信先に送っても、差出人の違いによって開封率は大きく変わってきます。

例えば、差出人が「info@~」のようなメールアドレスより、「○○株式会社」のような社名の方が信頼できます。差出人がメールアドレスだと「どこからのメール」なのかがわからず、迷惑メールに思えてしまうでしょう。

メールソフトも、差出人がメールアドレスなことで迷惑メールフォルダへ入れてしまいがちです。迷惑メールフォルダに振り分けられたら、なおさらメールを開いてもらえません。

信頼度を高めるためにも、イメージしやすい差出人名にすることが大切です。

4. 配信リストの定期的な精査

開封率を高めるためには、定期的に配信リストを見直すことも大切です。開封率の高い人に配信を絞ることで、配信率が相対的に高くなります。

例えば、雪国向けのメルマガを、沖縄の人に配信しても興味をもたれません。いくら件名や内容に注力していても、興味をもたれないとメールは開封されないでしょう。

ほかにも、若者向けのメルマガを高齢者に配信するなど、的外れの配信は興味をもたれず、開封率を下げる結果となります。

雪国向けのメルマガなら北海道や東北に絞った配信、若者向けのメルマガなら学生をターゲットにするなど、配信対象を絞ったセグメント配信をすることが大切です。

そのためにも、開封率を調べて統計を出したり、メルマガの登録に配信アンケートをしてもらったりなど、地道な調査が必要となります。

5. A/Bテストで最適な施策を見つける

施策の効果を確認する際は、A/Bテストで確認するといいです。2つの施策を比較することで、有用な方法が見えてきます。

A/Bテストとは、異なる2種類の方法を試し、成果のある方を採用するインターネットマーケティングの一つです。それぞれ実施した後に開封率を確認し、より効果のある方を採用することで、確実に開封率を高められます。

午前と午後でそれぞれ配信すれば、メルマガが読まれる時間帯がわかります。調査した結果をもとに配信スケジュールを組めば、より多くの人にメルマガを読んでもらえるでしょう。

ただ、A/Bテストの比較には、たくさんのデータが必要です。集めたデータも統計する必要があるなど、アナログ作業だと手間がかかります。

効率よくテストを行うためにも、配信や統計をサポートするシステムが重要になってきます。

まとめ:開封率を上げて、メルマガ施策の効果を最大化しよう

(引用元:Mail Publisher(メールパブリッシャー)の公式サイト

メルマガの開封率を上げるためには、相手に合わせた配信をすることが大切です。魅力的な件名、信用できる差出人名、ターゲットに合わせた配信時間を意識することで、開封率は大きく変わってきます。

一斉配信や開封率の測定をサポートするためにも、ぜひメール配信システムを活用してみてください。

特に、「Mail Publisher(メールパブリッシャー)」は大量配信や到達率にこだわる企業におすすめです。予約配信による配信サポートや、URL別効果測定による開封率のチェックなどができますので、ぜひ導入を検討してみてください。

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