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【徹底解説】メール配信システムのOSS(オープンソース)とは?

【徹底解説】メール配信システムのOSS(オープンソース)とは?

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メール配信業務の効率化やメールマーケティングを支援するメール配信システム。
OSSを利用しシステム構築が可能なことをご存じでしょうか?

本記事ではメール配信システムのOSSの概要やメリット・デメリットを説明し、代表的なOSSについて解説します。

メール配信システムの導入を検討している方、OSSについて知りたい方は特に役に立つかと思いますので、ぜひご一読ください。

メール配信システムのOSS(オープンソース)とは?

OSS(オープンソース)とはソースコードが公開され誰でも利用できるソフトウェアです。
基本的に無償で利用でき、改変や再配布が認められているため、ビジネスでもさまざまなOSSが利用されています。

メール配信システムのOSSも公開されており、メール配信の効率化やメールマーケティングに必要となる基本的な機能を備えています。
下記に機能例をご紹介します。

  • メールテンプレートの作成
  • HTMLメール作成
  • メールの自動送信
  • 送信先リストの管理
  • 日時指定送信
  • メールの開封率やクリック率の分析

OSSによって記述言語や機能、強みが異なります。
もしOSSを利用しメール配信システムの構築を検討する場合、求める機能や重要視する項目を検討し、採用するOSSを決定しましょう。

メール配信システムでOSSを利用するメリット

ここでは、メール配信システムのOSSを利用するメリットを解説します。

まず、初期費用のコストカットが可能です。
OSSは基本的に無償のためライセンス料が発生しません。
また、ゼロからシステムを構築するよりも開発工数を削減でき、低コストでシステム導入が可能です。

続いて大きなメリットとして、高いカスタマイズ性が挙げられます。
既に完成されたソフトウェアとは異なりOSSはソースコードを変更可能なため、自社にあった形へのカスタマイズが可能なのです。
自社の他システムと連携しやすいシステムを構築したい場合や、何かの機能を作り込みたい場合にはOSSは特におすすめです。

また、メール配信システムのOSSは利用者が多く、コミュニティやサポートが充実している点も嬉しいポイントです。

初期費用を抑えたい場合や、自社向けにシステムを最適化したい場合はOSSの利用を検討すると良いでしょう。

メール配信システムでOSSを利用するデメリット

続いては、メール配信システムをOSSで構築する場合のデメリットを説明します。

まず、保守メンテナンスは自社でおこなう必要があります。
自社に知識がある人がいれば良いのですが、いない場合はサポートやコミュニティを頼っての作業となり、すぐに回答を得られるとは限りません。
さらに、日本語のサポートが受けられないリスクが考えられます。

もう一つのデメリットは、OSSを自社用にカスタマイズする場合はプログラミング知識が必要な点です。
また、サーバー上にメール配信システムを構築するため、サーバーに関連した一定のインフラ知識も求められます。

もしインフラのメンテナンスを怠るとメール到達率の低下につながることもあり、メール配信システムにおいてインフラ関連は重要な分野です。

OSSの利用を検討する場合、上記デメリットを認識しておきましょう。

代表的なメール配信システムのOSS3選

ここからは、代表的なメール配信システムのOSSを3つ紹介します。

  • phpList
  • Sympa
  • Mailman

プログラミングやメールマーケティングの知識がある場合は、導入を検討してみましょう。

phpList

phpListはPHPで記述されたOSSで、MySQLデータベースにデータを保持します。
GPLライセンスのもと配布されています。

基本的なメール配信に関する機能は網羅して備えており、さらにHTMLメールの作成やメールマガジンの配信に強みがあります。

HTMLメールは読者に視覚的にアピールできクリック率が高いメリットがありますが、作成するにはHTML言語の知識が必要となります。

ですがphpListはHTMLメールのテンプレートを備えているため、担当者に知識がなくてもある程度はHTMLメールを作成できます。

デメリットとして、テンプレートやサポートが日本語に対応していない場合があることにご注意ください。

Sympa

SympaはGNUライセンスに基づき公開されるOSSです。
Perl言語、一部がC言語で記述されています。

phpListと同様にメール作成効率化や送信先管理について一通りの機能を備え、比較的小規模なサイトから大規模なものまで規模を問わず利用されています。

Sympaは処理速度に優れたデータベース構造のため、大量のメンバーへメールを送信する場合などシステム負荷が高い場合にも高速に動作します。
また、GUI操作やDKIM署名、過去メールのアーカイブなど多機能を備え、拡張性に優れているのはメリットです。

注意点として、大規模な組織へ導入する場合は処理能力が高いデータベースサーバーが必要になります。

Mailman

MailmanはRedhat Entereprise LinuxやUbuntuなどのLinuxディストリビューションで標準でパッケージ提供されるOSSです。
Pythonで記述され、Sympaと同様にGNUライセンスのもと公開されています。

データベースは標準ではSQLite3を使用しますが、MySQLやPostgreSQLも利用できます。

非常に多機能であり、下記のような機能を含みます。

  • リストの作成や削除に伴うPostfixへの設定の自動連係
  • マルチドメイン対応
  • 過去メールのアーカイブ管理
  • メールフィルタリング

多機能であり便利な一方、メーリングリスト管理だけで良い場合やメールの自動送信ができれば良い方には、不要な管理作業が発生してしまい不向きかもしれません。

まとめ:初心者はサポートが手厚い有料のメール配信「Mail Publisher(メールパブリッシャー)」がおすすめ

OSSを利用すると、初期費用を抑えカスタム性の高いメール配信システムを導入できるメリットがありますが、メールマーケティングとプログラミングの知識が必要となります。

もし不安がある場合は、サポートが手厚い「Mail Publisher」の導入をご検討ください。
シンプルな画面で使いやすく、保守メンテナンスが不要でメール到達性は国内トップクラスという実績があります。
メール配信システムでお悩みの方はぜひお気軽にお問合せください。

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メールマーケティング支援サービスも行います。
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