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競合調査にも使える!アプリのダウンロード数を知り、増やす方法を紹介

競合調査にも使える!アプリのダウンロード数を知り、増やす方法を紹介

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近年、モバイルアプリのダウンロード数は増加傾向にあり、アプリを利用するユーザーが増えています。市場拡大に伴い、アプリ導入を検討する企業も多いのではないでしょうか。

しかし新しいアプリをただリリースするだけではダウンロード数は伸びません。事前に競合アプリを把握したり、市場分析したりなど需要の見込みを立てる必要があります。

そこで本記事では、モバイルアプリの競合調査で見るべきポイントやダウンロード数を知る方法、増やす方法などについて紹介します。

アプリのダウンロード数は増加傾向

モバイル市場データの分析プラットフォームを持つ企業が発表した、モバイル市場に関するレポートによると、2020年の世界におけるモバイルアプリのダウンロード数は2,180億件に達し、消費支出額は約1,430億ドル(約1兆4,900億円)と過去最高を記録しました。 (参考:『モバイル市場年鑑2021』)

その背景にはリモートワークなどで在宅時間が増えたことも大きいと考えられています。それに合わせてアプリの利用時間も増加傾向にあり、幅広い年代でモバイルアプリの利用が日常化しているのです。

ジャンルではゲーム関連がもっとも伸びており、他にも教育やエンターテイメント、マッチングサービスなど利用者のニーズに応じてさまざまなアプリが登場しています。

今後も市場拡大が見込まれるモバイルアプリのダウンロード数はさらに増加することが予測されるでしょう。

競合アプリの見るべきポイント

新たにアプリを開発するには、まずは競合アプリの事前調査が重要です。ここでは競合アプリの見るべきポイントについて紹介します。

App StoreやGoogle Playの公式レビュー

App StoreやGoogle Playには、アプリをインストールしたユーザーによる公式レビューがあります。レビューには、ユーザーがポジティブもしくはネガティブな体験をした直後に投稿される傾向にあり、ユーザーのニーズを知る材料の1つです。

また、公式レビューはダウンロードを検討するユーザーにも影響を与えます。「★2から★4の改善により、ダウンロード率が約5倍に変化」「★3と★4のアプリでは25%の収益差がある」という調査結果もあるのです。

開発しようとするアプリジャンルに高評価を維持する競合がいる場合、その特徴を分析し、取り入れることでダウンロード数の増加につながるでしょう。

アプリストア内のランキング

アプリストア内には、ダウンロード数やアプリの課金額によるランキングがあります。しかしアプリストア内のランキングはPR予算をかける企業が上位になりやすいため、単にランキング上位だから利益を多く得ているといったものではありません。

ランキング上位のアプリを運営する企業は決算報告などに着目すれば、公開される具体的数値からユーザー数や売上ボリュームの推測に役立ちます。

アプリのダウンロード数

アプリのダウンロード数からも競合調査ができます。その際に注意したいのは、ダウンロード数はそのまま現在のユーザー数ではない点です。

アプリがリリースされてから現在までのダウンロード件数の累計を表示しているため、古いアプリはアンインストールされている可能性があります。また、ダウンロード数だけではどのような経緯でダウンロードされたか分からない点も考慮しなければなりません。

「広告バナーが目についたからダウンロードした」と「口コミから評判から興味をもってダウンロードした」では大きな違いがあります。しかし、いずれにせよアプリ開発にダウンロード数の多いアプリのチェックは必要です。

アプリのダウンロード数を知る4つの方法

続いて、アプリのダウンロード数を知る方法を4つ紹介します。

iTunes Connectで調べる

iOSアプリはApp Storeからはダウンロード数を把握できません。しかしiTunes Connectの「Sales and Trends」から把握が可能です。

ただし「レポートが見づらい」「データ保持期間が短い」といったマイナス面もあります。Apple公式からSales and TrendsのレポートをダウンロードできるJavaプログラムも公開されているので、活用できれば自動取得による市場分析も可能です。

Appアナリティクスで調べる

Appアナリティクスは、アプリ運営者向けに提供する無料の解析ツールです。App Storeでの「ダウンロード数」「パフォーマンス情報」などが得られます。

Appleが公式に用意しているため、Google Playストアに関するデータは閲覧できません。しかし日本のiPhoneシェアは約7割と言われているので、App Storeの数字を見るだけでも、ダウンロード数の状況把握にはつながるでしょう。

Googleストアで調べる

現在、Google Playストア内ではおおよそのダウンロード数が記載されています。Googleがベータ版を公開しているモバイルアプリ分析ツール「Google Mobile AppAnalytics」ではダウンロード数だけでなく、ユーザーの流入元や課金売上などもチェック可能です。

外部ツールで調べる

上記で紹介した方法以外にも、モバイルアプリ専用の外部計測ツールは多数存在しています。計測項目やデータの視認性、費用、集計方法など運営する企業ごとに異なるため、自社が必要とする条件に合わせて活用しましょう。

アプリのダウンロード数を増やす方法

アプリの開発後は、ダウンロード数を増やす努力が欠かせません。そこでアプリのダウンロード数を増やす3つの具体的な方法も見ていきましょう。

会員向け特典などのベネフィットを提示

割引クーポンや会員特典など、アプリユーザー向けのインセンティブなどを用意することでダウンロード数の増加につながります。ユーザーの関心を得やすいベネフィットの掲示は、単に訴求するよりも効果的です。

またダウンロードをしてもらって終わりでなく、プッシュ通知などを利用しながらダウンロード後も定期的なアクションを起こし、ユーザーのアンインストールを防ぐ施策も重要になるでしょう。

フィーチャー枠に載るための施策を実施

AppleやGoogleが独自の特集のような形で特定のアプリを取り上げるフィーチャー枠というものが存在します。フィーチャーされたアプリの平均的なダウンロード増加率はゲームアプリで約140%、非ゲームアプリで約40%です。

フィーチャー枠に掲載されるための施策実施は、ダウンロード数にも大きな影響を与えます。最先端技術への対応やアップデート頻度の高さ、展開国の多さ、ユニバーサルデザインなど質の高いアプリほど掲載される傾向にあります。

ASOによるアプリストア内の最適化

ASOとはApplication Store Optimizationの略称で「アプリストア最適化」を指しています。ストア内の検索でアプリが上位表示されるよう、アプリのタイトルや説明文内のキーワードなどを工夫します。

ASOのアルゴリズムは公表されていませんが「キーワード」「ダウンロード数」「アプリの利用率」「レビュー評価」が影響する要素として挙げられています。

アプリのダウンロード数を調べて改善しよう

ここまでモバイルアプリの競合調査で見るべきポイントやダウンロード数を知る方法、増やす方法などを紹介しました。モバイルアプリの利用率の増加から、今後もアプリ市場拡大が予測されます。

それに伴ってアプリを開発し運営する企業の増加も予想され、ただリリースするだけではユーザーに認知してもらえない可能性があります。レビューやランキング、ダウンロード数の比較などから競合調査を行い、ユーザーにとって価値の高いアプリ開発が求められるでしょう。

また、運用面ではダウンロード数を増やしながらも、アクティブユーザーを増やす施策も欠かせません。割引クーポンやストア内のフィーチャー枠、ASOなども活用し、継続利用されるアプリを目指しましょう。

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