BLOG SMS認証が活用される主なシーンを紹介。仕組みやメリットも解説 コラム・TIPS SMS セキュリティ HOME ブログ コラム・TIPS SMS認証が活用される主なシーンを紹介。仕組みやメリットも解説 SMS認証が活用される主なシーンを紹介。仕組みやメリットも解説 UPDATE:2024/03/27 目次 コラム・TIPS SMS セキュリティ この記事をシェアする 記事トップ SMS認証は携帯電話番号に対して発信されるメッセージを活用した認証方法の1つです。同番号が存在しない携帯電話番号の特徴を活かし、なりすましや不正アクセスを防止できます。本記事では活用シーンや仕組み、メリット、デメリットなどを紹介します。 SMS認証とは何? SMS認証とは、携帯電話の番号によって本人確認を行う認証方法の1つです。電話番号宛にショートコードが送信され、送信されたショートコードを入力することで、アプリやWebサービスにログインできます。 ショートコードは認証コードやワンタイムパスワードともいわれ、利用するアプリやWebサービスにもよりますが、4桁あるいは6桁で送信されます。電話番号には同一の番号が存在しないため、他人の電話番号と重複する心配がありません。 入力した電話番号にしかショートコードが送られないためセキュリティの度合いが高く、不正ログインやクレジットカードの不正利用などを防げます。 SMS認証が活用されているシーン SMS認証は、主になりすましや不正登録の防止に活用されています。 オンラインショッピングやネットバンキングなどを安心して利用するには、セキュリティの強化が欠かせません。 インターネットを活用したサービスが増えていく中で、SMS認証は非常に注目を集めているシステムです。 例えば、悪意をもったユーザーが別のユーザーになりすまし、不正にサイト登録をしようとしたとしましょう。 IDやパスワードのみであれば簡単になりすまされてしまいますが、SMS認証を設定しておけばショートコードによる認証が必要で、携帯電話そのものを不正に利用しない限り登録ができません。ショートコードは入力した電話番号だけに送られるため、適当に番号を入力しても登録はできず、不正登録を未然に防止できるのです。 SMS認証の仕組み ここでは、SMS認証の仕組みを「ユーザー側」と「送信側」の2つに分けて紹介します。後述のとおり、SMS認証は操作しやすく導入しやすい認証方式です。 ユーザー側は手間をかけずに認証でき、配信側も自社システムとAPI連携できるSMSを利用すれば、複雑な開発を要することなく導入できます。SMS認証を導入する際は、その仕組みを正しく理解したうえで導入するようにしてください。 ユーザー側 ユーザーの視点からSMS認証を見た場合の動作の流れは以下のとおりです。 ログイン画面においてIDとパスワードを入力する 2段階認証の画面において携帯電話の番号を入力して送信する 4桁または6桁のショートコードが記載されたメッセージを受信する ログイン画面に戻ってショートコードを入力する。ショートコードが正しいと判定されると認証が完了してログインできる アプリやWebサービスによって多少の違いがあるものの、基本的な流れは上記のとおりです。ショートコードが記載されたメッセージは、電話番号を送信すれば同時か遅くても1~2分程度で配信されます。 送信側 Webサービスやアプリを提供している送信側の視点で、SMS認証がどのような仕組みで行われるかを解説します。動作の流れは次のとおりです。 ユーザーからの要求を受けとった企業側は、APIを経由してSMSにショートコードの送信を要求する SMSがショートコードを記載したメッセージをユーザーへ送信する ユーザーによってショートコードが入力されると、APIを経由してSMSから企業側へ送達の結果が通知される 入力されたショートコードが正しいことが判定されると、認証が完了する 企業においてSMS認証を導入するには、自社システムとのAPI連携が欠かせません。ただし、サービスごとにAPIの仕様が異なるため、APIと自社システムとの連携可否を事前に確認しましょう。 SMS認証の利用における4つのメリット SMS認証を利用するメリットは次の4つです。 セキュリティ対策を図れる 配信側が導入しやすい ユーザー側が操作しやすい より多くのユーザーに届けられる SMS認証は導入時のハードルがさほど高くないながらも、セキュリティ面の強化を図れます。ユーザーも操作しやすく、利便性を損なう心配もありません。ここでは、SMS認証を利用するメリットを紹介します。 1.セキュリティ対策を図れる SMS認証を利用するメリットとして、セキュリティ対策の強化を図れる点が挙げられます。クレジットカード番号や銀行口座番号のような重要な個人情報を取り扱う場合、本人確認が欠かせません。 IDやパスワードで認証する場合、これらの情報が流出すると簡単にセキュリティを突破されてしまいます。SMS認証による本人確認を導入してセキュリティ対策を強化し、トラブルを未然に防ぎましょう。 2.配信側が導入しやすい 配信する側の企業が導入しやすい点もSMS認証のメリットの1つです。既存のIDとパスワードによる本人認証の仕組みにSMS認証を加えるだけで、簡単かつ気軽に2段階認証を実装できます。 生体認証やトークンなどのシステムをゼロから開発する必要がなく、SMS認証はコスト負担の少ないセキュリティ対策といえるでしょう。 3.ユーザー側が操作しやすい SMS認証はユーザー側が操作しやすい点もメリットです。SMS認証は電話番号を入力し、送信されたショートコードを入力するだけで認証できます。 多くのアプリやWebサービスでこのSMS認証が導入されており、多くのユーザーが慣れ親しんでいる点もSMS認証の強みです。ユーザーが操作を熟知している分操作がしやすく、利便性を損なう心配がありません。 4.より多くのユーザーに届けられる より多くのユーザーに届けられるのも大きなメリットの1つです。総務省が発表した「令和2年 情報通信白書」によると、2019年時点におけるモバイル端末の保有状況は96.1%にのぼり、国内のほとんどの方が携帯電話を所持しているといえます。 普及率の高い携帯電話の番号を利用するSMS認証は、ほかの方法に比べてもより多くのユーザーに情報を届けやすい方法であることがわかるでしょう。 参考:総務省|令和2年版 情報通信白書 SMS認証の利用における4つのデメリット SMS認証のデメリットには、次の4つが挙げられます。 個人情報が流出する可能性がある 受信設定によっては届かない 格安スマホは利用できないケースがある 端末の紛失時に利用できない可能性がある SMS認証を導入したからといって、セキュリティに関するすべての課題をクリアできるわけではありません。個人情報や送信エラーなどに関するリスクは残ります。ここではSMS認証に関するデメリットについて、その内容を詳しく解説します。 1.個人情報が流出する可能性もある SMS認証では、個人情報が流出するリスクがゼロではありません。なぜなら、SMSへの不正ログインを完全に防ぐことは難しいためです。 特に、携帯電話を解約すると3ヶ月以降は別の契約で同じ携帯電話番号が使用される可能性があります。誤ってログイン情報などが他人にわたり、個人情報が流出してしまうと信用を失うだけではなく、多額の被害を被る可能性があります。そのため、これまでのセキュリティに関する実績やサービスの仕様などを考慮したうえで、信頼できる企業と契約しなければなりません。 2.受信設定によっては届かない スマホやガラケーなどの受信設定によっては、メッセージが届かない場合があります。大手キャリアにはメッセージ自体を拒否できる設定があり、この設定を受信側で行っている場合にはメッセージが届きません。そのため、メッセージの受信拒否を解除するように促す工夫が必要です。 また、海外を拠点としているSMS認証サービスを利用している場合、国際通信網を介してメッセージが送信されます。国際通信網を介したメッセージはスパムとしてブロックされる可能性が高いため、国内製のサービスや国内直収接続といった接続方式の利用がおすすめです。 3.格安スマホは利用できないケースがある ソフトバングやau、ドコモといった大手キャリアはSMS認証が標準装備されているため、問題なく利用可能です。しかし、格安スマホを利用しているユーザーには、SMS認証が利用できないケースがあります。 近年普及が拡大している格安スマホの場合、プランによってはSMSが利用できないのです。SMS認証は、携帯電話を所有している人すべてが等しく利用できるサービスではない点を認識しておきましょう。 4.端末の紛失時に利用できない可能性がある 端末を紛失しているときは、SMS認証を利用できない可能性があります。なぜならSMS認証は、ユーザーが端末を保有していることを前提に成立するサービスだからです。 また、端末を紛失すると1度設定した認証の解除も難しいです。SMS認証を導入する場合は端末紛失時にも再設定できるよう、音声確認コードなどの予備の認証方法も検討しましょう。 SMS認証サービスを導入する際の3ステップ SMS認証サービスを導入する際には、次の3ステップを踏む必要があります。 SMS認証サービスを選択 自社にあわせた機能の開発や実装 テスト後に実運用 自社システムと連携できることはもちろん、SMS認証に適したサービスを選択しなければなりません。また、実装後も正しく運用できているかをしっかりとテストすることも重要です。ここでは、SMS認証サービスを導入する際の3ステップについて、その内容を詳しく 紹介します。 ステップ1.SMS認証サービスを選択 SMS認証サービスを導入する場合、自社のシステムにあったサービスを選ぶことから始まります。SMS認証サービスを選択する基準として、自社システムとAPI連携できるサービスであることが重要です。 SMS認証として利用する場合は、セキュリティ問題を解決するためのセキュアな環境のサービスを選択しましょう。セキュアなサービスの例として、他人判定サービスがあります。 前述のとおり携帯を解約した場合、3ヶ月を経過すると別の契約で同じ電話番号が使用される可能性があります。しかし、他人判定サービスを利用すれば3ヶ月の利用実績から他人であることを判定できるのです。 また、高いセキュリティを保持するためにも、国内拠点のSMSか国内直収接続にできるサービスをおすすめします。 ステップ2.自社にあわせた機能の開発や実装 利用するSMS認証サービスが決まったならば、自社にあわせた機能を開発して実装しましょう。前述のとおり、SMS認証サービスは自社システムからAPIを介し、電話番号へのメッセージ送信指示やショートコード作成を行います。 これらの機能を使用するには、自社にあわせた機能の開発や実装が欠かせません。多くのサービスでは仕様書やサンプルコードが提供されており、開発が難しかったり修正が複雑であったりすることはありません。 ステップ3.テスト後に実運用 開発して実装したあとは、テストを行ったうえで実運用に移ります。実装したあとにテストを行う理由は、個人情報などの取り扱いにミスやエラーが許されないためです。 実装後は「システムと正しく連携してメッセージ送信ができるか」、「遅延なく送信できているか」、「ショートコードが時間内に無効化できているか」といった点を入念にテストし、個人情報の漏洩やサービスの停止などを未然に防ぎましょう。 安全かつ手軽なSMS認証を活用しよう SMS認証は、電話番号を入力したのちに送られてくるショートコードを打ち込むだけで本人認証ができるシンプルな認証方法です。シンプルながらも同一のものが存在しない電話番号を利用する方法であるため、セキュリティの高さが特徴といえます。 配信側も手軽に導入できるため、既存システムの大幅な改修などを行うことなく、セキュリティの強化を図れます。安全かつ手軽なSMS認証を活用し、なりすましや不正アクセスなどを未然に防ぎましょう。 RELATED 2024/08/27 Gmailで一斉送信する方法を徹底解説!グループ作成やCc・Bccの使い分けも紹介 コラム・TIPS メール配信システム 2024/08/22 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