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SMS送信サービス選びのポイントを紹介。メリットや活用例も解説

SMS送信サービス選びのポイントを紹介。メリットや活用例も解説

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SMS送信サービスとは、電話番号を利用してテキストを一斉送信できるシステムです。どのようにして使用すれば良いか分からないという企業担当者も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事ではSMS送信サービスを導入するメリットやデメリット、活用例などを紹介します。

SMS送信サービスとは?

SMSサービスとは携帯電話のSMSを利用して本人確認をはじめ、プロモーションや催促、注意喚起などを行うことができるサービスです。SMSは携帯電話の機能として標準装備されているショートメッセージサービスの略で、電話番号さえあれば簡単にメッセージを送ることができます。 電話やメールアドレスと比較するとSMSは到達率や開封率が高く、本人認証やイベント告知などを目的に現在多くの企業が採用しています。

そうした企業が導入しているのがSMS送信サービスです。SMS送信サービスとは、顧客にSMSを送信する法人向けサービスで、一度に大量の送信相手にSMSを送信する、特定の行動をトリガーに個別でSMSを送信する、顧客と双方向のやり取りを行うことなどができるほか、送信結果を取得することも可能です。

SMS送信サービスを導入するメリットは5つ

SMS送信サービスを導入する主なメリットは次の5つです。

  • 高い到達率と開封率を期待できる
  • 大量の宛先に対して一斉送信できる
  • 送信結果の確認できる
  • 顧客との接点を継続しやすい
  • 送信時にセグメント分けできる

SMSの代表的な特徴としては「開封率の高さ」が挙げられます。しかし、メールアドレスを使用したメルマガの開封率よりも、なぜSMSの開封率が高い傾向にあるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、SMS送信サービスを導入するメリットを紹介します。

1.高い到達率と開封率を期待できる

前述のとおり、SMS送信サービスは高い到達率と開封率を期待できます。高い到達率と開封率を期待できる1番の理由は、携帯電話にメッセージを直接届けられるためです。

メールの場合は、メールアドレスを保有するユーザーにしかメッセージを配信できません。一方で、携帯電話に標準されているSMSであれば、ほぼ確実にメッセージを届けられます。

メルマガの一般的な開封率は2割程度であるのに対し、私たちの独自調査では、SMSの開封率は7割以上であることがわかっています。このように、SMS配信サービスを利用すれば多くのユーザーにメッセージを届けることができ、高い確率で中身をチェックしてもらえるでしょう。

2.大量の宛先に対して一斉送信できる

大量の宛先へ一斉送信できるのも、SMS送信サービスの強みです。一般の方が利用している通常のSMSの場合、複数の宛先に対して一斉送信することはできません。

しかし、SMS送信サービスを利用すれば、複数の宛先に対しての一斉送信が可能です。1人1人設定する必要がないため、メッセージ配信の手間を大きく省くことができます。

3.送信結果の確認できる

SMS送信サービスはメッセージの送信後に結果を確認できます。例えば、本人確認や督促といった確実に届けたい重要なメッセージを送信するとしましょう。

「送信したメッセージは確実に届いたか」「記載してあるURLをクリックしてもらえたか」など、送信結果を個人ごとに確認できます。さらに、開封状況も確認できるため、イベント告知などを行った際には効果測定にも利用可能です。

4.顧客との接点を継続しやすい

SMS送信サービスを利用することで、顧客との接点を継続しやすくなります。例えば、スマホの機種変更や他社への乗り換えを行ったとしましょう。

機種変更や他社への乗り換えでメールアドレスを変えるユーザーは多いです。しかし、電話番号はそのまま引き継がれるケースが多い傾向にあります。SMSは電話番号を宛先としているため、顧客が電話番号を変更しない限りは接点を持ち続けることができるのです。

5.送信時にセグメント分けできる

送信時に一定の基準をもとにセグメントを分けることも可能です。セグメントとは、集団やまとまりを区切った区分を意味します。

電話番号以外の顧客情報があれば、SMS送信時に年代や地域、性別など特定の属性ごとにセグメントを分けることが可能です。セグメントを分けることで、ユーザーに最適なメッセージを送信でき、着眼率や開封率を高められます。

SMS送信サービスを導入するデメリットは2つ

SMS送信サービスを導入するデメリットとしては「月々のコストが発生する」「導入時に初期費用がかかる」の2つが挙げられます。SMS送信サービスは無料で利用できるわけではありません。

導入時には初期費用がかかりますし、コストも月々かかります。どれくらいのコストが月々かかるのか気になる方も多いでしょう。ここでは、SMS送信サービスを導入するデメリットの内容を詳しく紹介します。

1.月々のコストが発生する

月々のコストがかかることが、SMS送信サービスのデメリットです。SMS送信サービスは1通ごとに料金が発生している仕組みになっています。

つまり、1ヶ月あたりの送信数が多ければ多いほど、月々のコストがかかるということです。1通ごとの料金はサービスによって異なります。

そのため、導入を検討しているサービスの送信料金を確認したうえで、1ヶ月あたりの送信総数を想定し、月々のコストがどれくらいかかるのかを試算しておくことが大切です。

2.導入時に初期費用がかかる 

利用するサービスによって、導入時に初期費用が異なります。導入時の初期費用がかかる場合もあれば、かからないものもあります。

マーケティング効果を高めようと高額なサービスを導入しても、多機能過ぎて使いこなせなかったり、肝心のキャンペーン予算が不足したりしては意味がありません。そのため、必要な機能は何かを見極めた上で、自社の予算に合わせたものを選ぶことが大切です。

SMS送信サービスを選ぶ際のポイントは5つ

SMS送信サービスを選ぶ際の主なポイントは次の5つです。

  • 料金体系
  • 接続方式
  • 対応する最大文字数
  • 既存システムとの連携可否
  • サポート体制

初期費用や1通あたりの送信料をはじめとする料金体系、メッセージを送る回線を決定する接続方法、トラブル発生時のサポート体制などはサービスごとに全く異なります。ここでは、SMS送信サービスを選ぶ際のポイントに関する内容を詳しく紹介します。

1.料金体系

SMS送信サービスを選ぶポイントとして、料金体系は重要です。前述のとおり、SMS送信サービスは無料で利用できるわけではありません。

1通あたりのメッセージ送信費用として月々のコストがかかるのはもちろんのこと、サービス次第では初期費用がかかる場合もあります。無理に高額なサービスを選べば月々のコストや初期費用で予算が圧迫され、キャンペーンなどの必要な部分に予算をかけられないという事態になりかねません。

月々どれくらい予算をかけられるかを事前に決定し、自社に最適なサービスを導入することが大切です。

2.接続方式

SMS送信における接続方式もサービスを決めるための大切なポイントです。接続方式とは、SMSのメッセージ配信に利用されている通信回線のことで通信回線によって種類が異なります。その接続方式は「国内直収接続」「国際網接続」の2種類に大きく分けられます。

「国内直収接続」とはSoftbankやau、docomoといった国内キャリアの回線に接続してSMS送信できる方式です。キャリアの回線を使用することからキャリア直収ともいわれています。

確実にユーザーへメッセージを届けたいのであれば、国内直収接続を選ぶようにしましょう。なぜなら、国内キャリアの回線を使用している国内直収接続であれば、拒否設定にかかるリスクが減り、高い到達率を期待できるからです。

さらに、国際網接続よりもセキュリティ高く、送信結果も詳しく確認できるため効果測定しやすいのも国内直収接続の特徴といえます。

一方「国際網接続」とは、国際回線を使用してSMS送信できる方式です。海外の配信事業会社を利用して、国際回線網を経由してから国内のユーザーにSMSを送信するのです。

海外の回線から送信される国際網接続はメッセージ1通あたりの送信単価が比較的安く、運用にかかる費用を抑えられます。ただし、国際網接続だとメッセージがユーザーに届かない可能性があります。

架空請求などの詐欺・迷惑メール対策で国際網接続を受信拒否設定しているユーザーも多いためです。到達率よりもコストを抑えたいという場合は、国際網接続の利用をおすすめします。

3.対応する最大文字数

それぞれのサービスごとに対応する、最大文字数もしっかりと確認しておきましょう。SMS送信サービスはサービスによって入力できる文字数が異なります。

対応する文字数が少ないサービスで長文メッセージを配信してしまうと、メッセージが分割され、1回の配信で吹き出しが2つになる可能性があります。メッセージが分割されてしまうと文章が途切れてしまい、ユーザーが見ないといった事態にもなりかねません。

また、URLも文字数として換算されるため、対応文字数が少ないとURLを意識するあまりメインのメッセージが薄くなります。さらに、メッセージが分割されてしまうとURLも分割されてしまい、該当ページへユーザーを誘導できません。

対応する最大文字数をしっかりと確認し、できるだけ長文でメッセージ配信できるSMS送信サービスを選びましょう。決められた文字数で最大限情報を発信したいという場合は、URLの文字数を減らせる短縮URLがおすすめです。

ただし、短縮URLを使用すると脈絡のない文字列となる場合もあります。企業ブランドを保持したオリジナルの短縮URLを作成できるかも確認してみてください。

4.既存システムとの連携可否

マーケティング施策などに活かすためにSMSの効果測定を行いたい場合は、既存システムとの連携可否も確認しておかなければなりません。SMS送信サービスは本人認証やイベント配信など、用途別にさまざまな活用方法があります。

例えば、本人認証などの重大な通知のみに使用するのであれば、既存システムとの連携可否にこだわる必要はありません。しかし、顧客へのアプローチやメルマガ配信が目的の場合は、マーケティングオートメーション(以下、MA)や顧客管理システム(以下、CRM)、営業支援システム(以下、SFA)といった既存システムとAPI連携ができるか事前に確認する必要があります。

既存システムと連携することでメッセージの自動配信も可能となり、マーケティング業務の効率化につながります。既存システムとの連携可否は目的に合わせて確実に確認しておきましょう。

5.サポート体制

サポート体制の充実度も事前に確認しておくべきでしょう。利用用途に違いはあっても、顧客の電話番号を利用するSMS送信サービスはいずれも自社の顧客情報を取り扱います。

そのため、トラブルが起きた場合はSMS送信サービスを提供している企業に問い合わせる必要があります。問い合わせた際に連絡が取りにくいと迅速にトラブルを解決できません。

迅速にトラブルを解決するためにもサポートが充実しており、連絡が取りやすい企業が提供するSMS送信サービスを選びましょう。

法人におけるSMS送信サービスの活用例3選

法人におけるSMS送信サービスの代表的な活用事例は次の3つです。

  • 各種サービスにおける本人認証
  • 事前連絡や督促
  • マーケティング施策

1つの携帯電話に1つしかない電話番号を宛先に利用するSMSによる本人認証は、IDやパスワードを利用した認証よりも高いセキュリティを確保できます。前述のとおり、SMSは高い開封率と到達率を誇り、その特徴はさまざまなシーンで活用可能です。ここでは、法人におけるSMS送信サービスの活用事例を紹介します。

1.各種サービスにおける本人認証

法人におけるSMS送信サービスの代表的な活用事例として挙げられるのが、各種サービスの本人認証です。Webサービスやアプリ、金融機関といった本人認証が必要なサービスには必ずといってよいほどSMSが利用されています。

IDとパスワードのみの認証方法の場合、パスワードの不正入手によってなりやすましや不正アクセスが起きる可能性があります。しかし、SMSであれば1つしか存在しない電話番号を宛先にしてメッセージを送信するため、その電話番号によって本人であることを正確に確認することが可能です。

もし、第三者が他人の電話番号を入力しても、入力された電話番号の持ち主の携帯電話宛てに本人認証メッセージが届くため、不正アクセスやなりすましはできません。

さらに、携帯電話番号を1度登録していれば、過去に登録しているかを判断できるため、複数アカウントでの不正登録も防止できます。ユーザー側も電話番号を入力してSMSに届いたメッセージを認証するだけなので、登録にかかる手間が少ない点も大きなメリットになるでしょう。

2.事前連絡や督促

到達率や開封率の高いSMSは「事前連絡」や「催促」などとも相性が良いです。事前連絡とは、工事や引越しなどの訪問日時やネット通販の商品発送などを指します。

事前連絡をメールや電話で行う場合はユーザーが見なかったり、応答しなかったりするケースが多いです。結果として、訪問しても不在の確率が高くなり、再訪問する手間が発生してしまいます。

これでは、事前連絡の意味がありません。しかし、SMS送信サービスであれば開封率が高いため、メッセージを見てもらいやすく不在率の低下を期待できます。

また、催促との相性が良いのも同様の理由です。電話やメール、郵送での請求や催促はコストがかかるにもかかわらず、開封される確率はそれほど高くありません。

到達率と開封率が高いSMS送信サービスを使用すれば、請求や催促を顧客へ確実に届けられ、電話をかけるスタッフの人件費や請求書の郵送代などのコスト削減も可能です。

3.マーケティング施策

マーケティング施策として、SMS送信サービスが活用されている例もあります。新商品などの宣伝や自社媒体への誘導などとの相性は特に良いです。

また、活用するSMS送信サービスによっては、MAやCRM、SFAといったマーケティングツールとの連携ができます。既存システムと連携することで、これまで蓄積してきた顧客情報をセグメントごとに分けて、より効果的にSMSを配信することも可能です。

さらに、セグメント分けした内容でSMSを自動配信すれば、マーケティング施策の効率化も目指せるでしょう。

営業状況の案内、臨時休業の案内、緊急メンテナンスの案内、
アンケートの案内、社内連絡など
事業に関わるさまざまな問題を解決します。

自社の目的に適したSMS送信サービスを導入しよう

電話番号を宛先に使用するSMSは電話やメールよりも高い到達率と開封率を誇り、従来のIDやパスワードといった本人認証よりもセキュリティが高いのが特徴です。そのため、マーケティング施策や本人認証、督促といった幅広いシーンで活用されています。

ただし、そのSMS送信を効率化できる「SMS送信サービス」を利用する場合は、サービスごとに料金体系や機能が異なる点に注意しなければなりません。SMS送信サービスを使用する目的を事前に明確にしたうえで、自社の目的に適したサービスを導入しましょう。

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メール配信システム導入からコンサルティング、コンテンツ制作支援など
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