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メールリレーサービスとは?比較10選!仕組みや無料で構築できるか徹底解説

メールリレーサービスとは?比較10選!仕組みや無料で構築できるか徹底解説

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ビジネスメールを送る際に、メールリレーサービスを用いることで安定してメールを送ることが可能です。
ただ、無料でメールリレーサービスが導入できるとは限らないため、明確な仕組みを把握しておく必要があります。

本記事では、ビジネスメールを送るビジネスマンに向けて、メールリレーサービスの仕組みを解説します。
おすすめのメールリレーサービスの特徴も踏まえ、自社に適したものを導入しましょう。

メールリレーサービスとは?仕組みや特徴を解説

メール リレー サービス 仕組み

メールリレーサービスとは、メールの送信元と送信先の間に立ってメール送信を支援するサービスのことです。
ビジネスの場面でメールを一斉送信する際に、大量のメールを送るとネットワークに大きな負荷がかかってしまいます。

負荷がかかると、正確にメールが届かなかったり、メールの送信に遅延が発生したりする場合があります。
しかし、メールリレーサービスを用いると、安定したメールの送信が可能です。

メールリレーサービスの仕組み

メールリレーサービスは、まず送信元サーバーからメールリレーサービスのサーバーにメールを転送します。
次に、メールリレーサービスのサーバーから送信先のサーバーにメールを転送する仕組みになっています。

中継地点を設けるとメールが弾かれにくいです。

メールリレーサービスとメール配信システムの違い

メールリレーサービスとメール配信システムの間には、対応可能な領域の違いがあります。
メール配信システムはメールの作成から効果測定まで幅広くメールマーケティングに活用できるシステムです。

一方で、メールリレーサービスはメールの配信に対して高い効果を発揮するツールです。
それぞれの違いを理解し、広くメールマーケティングの支援を求めている方はメール配信システムの導入を検討してみてください。

メールリレーサービスの利用方法

メール リレー サービス 利用方法

ここからは、メールリレーサービスの利用方法について、以下の内容を紹介します。

  • API連携
  • SMTPリレー

API連携

メールリレーサービスの主な利用方法の1つがAPI連携です。
API連携は外部システムと連携させてメールを送信させるための仕組みです。
すでに利用しているメール配信のシステムをそのまま使い、安定したメールの送信ができるようになります。
加えて、それぞれの企業に合わせたカスタマイズができる点も特徴的です。

SMTPリレー

メールリレーサービスの主な利用方法の2つ目がSMTPリレーです。
SMTPリレーはメールの大量配信・高速配信向けのサーバーで、SMTPリレーを仲介することで安定したメルマガ配信が届けやすくなります。
対応しているサーバーの種類が多いため、どの企業でも導入しやすいです。

メールリレーサービス導入のメリット

メール リレー サービス メリット

ここからは、メールリレーサービス導入のメリットについて、以下の内容を紹介します。

  • メールの確実な到達で配信不能を解消
  • 大量メールの一括送信で業務効率化を実現
  • エラーメールの自動処理で運用負担を軽減
  • 配信状況の分析とレポーティングで改善施策に活用

メールの確実な到達で配信不能を解消

メールリレーサービスを導入すると、メールが確実に到達しやすくなり、配信ミスが解消しやすくなります。
一度に短時間で大量のメールを配信すると、メールサーバーの許容量を超えてしまい、送信するまでに時間がかかり、正しい宛先にメールが送信されなくなってしまいます。
また、メールが送信できてもメールシステムのプロバイダ側が自動でスパムメールだと検知し、迷惑メールに割り振ってしまう点にも注意が必要です。

しかし、メールリレーサービスなら大量配信を前提とした設計になっており、プロバイダへの信頼性対策にも応じていてメールの配信ミスが起きにくくなります。

大量メールの一括送信で業務効率化を実現

メールリレーサービスだと大量メールの一括送信が可能で、業務効率化が実現しやすくなります。
通常のメールシステムでメールを送り、うまくメールが届かなかった場合、メールが届かなかった原因を調査する必要があります。

しかし、メールリレーサービスで確実なメールの大量配信が実現できるようになると、上記の調査の手間は発生しません。
本来なら発生していた調査の時間がかからない分、普段の別の業務に時間を当てることが可能です。

エラーメールの自動処理で運用負担を軽減

メールリレーサービスでも100%メールの正しい到達を保証できるわけではありませんが、わずかに発生するエラーメールも自動処理してくれます。
メールリレーサービスが自動で実施してくれるメールの調査範囲は広範囲にわたり、確実にメール未到達の原因を見つけて解決してくれます。

メールリレーサービスを導入すれば、メールの到達の有無をほとんど気にする必要はありません。

配信状況の分析とレポーティングで改善施策に活用

メールリレーサービスの中でも、配信状況の分析・レポーティングに対応しているサービスもあります。
メールの到達の有無を気にする必要がなくなるとはいえ、事実として到達していないメールもわずかながら存在します。
データが残っていると、原因を分析してメール到達率の改善に繋げやすいです。

また、メールに記載したリンクの開封率をはじめとしたデータも分析でき、メールマーケティングの効果も把握できます。
どのようにクリック率を高めて売上に繋げていけるか考えてみてください。

メールリレーサービスの選び方と比較ポイント

メール リレー サービス ポイント

ここからは、メールリレーサービス導入の選び方と比較ポイントについて、以下の内容を紹介します。

  • エラーメール管理機能の充実度をチェック
  • キャリアブロック対策の有無で到達率アップ
  • 送信ドメイン認証で信頼性の高いメール配信を
  • API連携の容易さで開発コストを抑えられる
  • サービスの安定性と可用性を重視
  • 手厚いサポート体制があるかどうかを確認
  • セキュリティ対策の徹底は必須条件

エラーメール管理機能の充実度をチェック

エラーメール管理機能の充実度を意識してメールリレーサービスを選んでください。
メールリレーサービスで一番重視する機能がエラーメールへの対応です。
発生したエラーメールに対してどこまでの情報を自動で調査・開示してくれ、自動分析してくれるかでサービスの質が変わってきます。

例えば、メールの到達率の低いメールアドレスを自動で削除してくれる機能が搭載されているメールリレーサービスがあります。

キャリアブロック対策の有無で到達率アップ

複数のIPアドレスの自動切り替えに対応しているメールリレーサービスを選ぶことをおすすめします。
一般的にメールを送信してキャリア側からスパムメールだと判断された場合、送信元のIPアドレスにキャリアブロックがかかる可能性は否定できません。

ただ、複数のIPアドレスの自動切り替えに対応していると、1つのIPアドレスがブロックされても別のIPアドレスに切り替えてメールが送信できるようになります。
キャリアブロックの心配をせずにメールを送信したい方はチェックしてみてください。

送信ドメイン認証で信頼性の高いメール配信を

キャリアブロック対策はメールブロックを前提とした機能ですが、メールリレーサービスにはメールブロック対策のための送信ドメイン認証機能もあります。

メールの送信ドメインの認証の種類は主に以下の3つです。

  • SPF:メールの正当性の確認機能
  • DKIM:メールのなりすまし・改ざんの防止を目的とした機能
  • DMARC:送信ドメイン認証に失敗した際の対処法を決める機能

多くのメールリレーサービスでは上記の機能がデフォルトで搭載されています。
ただ、メールリレーシステムの中には別途オプションを支払わないと付与できないケースもある点に注意が必要です。

API連携の容易さで開発コストを抑えられる

メールリレーサービスを導入するなら、API連携の容易さも意識することが大切です。
メールリレーサービス導入に合わせて新しいメールシステムを始めると手間がかかってしまいます。
既存のメールシステムと連携させることで使いやすくなりますが、メールリレーサービスによって連携の手間が変わってきます。

主に以下の2つのポイントでAPIの連携の容易さを判断してください。

  • 仕様書がわかりやすい
  • サンプルコードが用意されている

サービスの安定性と可用性を重視

メールリレーサービスだけに限る話ではありませんが、サービス導入時には安定性・可用性を意識しておく必要があります。
優れた機能を持っているサービスでも、すぐにエラーを引き起こしやすいと意味がありません。
システムエラーへの対処に時間とコストが取られてしまいます。

サービスの安定性・可用性は一概に数字で図れるものではありません。
ただ、口コミ情報や実績の高さから安全に使い続けやすいメールリレーサービスか調べることは可能です。

手厚いサポート体制があるかどうかを確認

手厚いサポート体制があるメールリレーサービスを導入することが重要です。
安定性・可用性の高いメールリレーサービスでも、大なり小なりエラーを引き起こすことは想定されます。
その際に、24時間体制ですぐに相談して対応してもらえると、エラー発生時に生じる損失を最小限に抑えられます。

複数のサービスのサポート体制を比較して良し悪しを判断してください。

セキュリティ対策の徹底は必須条件

セキュリティ対策に不備があると、メールを通じた個人情報の漏洩のリスクがあります。
企業が多くのユーザーから大きく信頼を損なう要因の1つが個人情報の漏洩です。
個人情報漏洩問題の1つで業績が大きく傾く可能性があるため、セキュリティ対策のしっかりしたメールリレーサービス選びは必須です。

具体的にどのようなセキュリティ対策を実施しているのか確認し、安全に運用できるサービスか判断しましょう。

おすすめのメールリレーサービス比較10選!無料プランあり

メール リレー サービス 10選

ここからは、おすすめのメールリレーサービスを10つ紹介します。

  • Amazon SES
  • SendGrid
  • ブラストエンジン
  • アララ メッセージ
  • Cuenote SR-S
  • WEBCAS e-mail
  • Curumeru
  • ベアメール
  • SENDMAGIC
  • Customers Mail Cloud

Amazon SES

(引用元:AmazonSESの公式サイト

初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料プラン あり

Amazon SESはAmazonが提供しているメールリレーサービスです。
Amazonでは元々AWSというメールサービスを法人向けに提供しており、AWSを導入している企業にとって連携しやすいメールリレーサービスとして選択できます。

Amazon SESの用途が多岐にわたるため、明確な料金プランが提示されていないデメリットはあります。
しかし、無料でもAmazon SESで毎月3,000件のメッセージなら対応可能です。
まずは無料プランから試してみて、使い勝手がよいと感じたら料金プランを見積もってもらいましょう。

SendGrid

(引用元:SendGridの公式サイト

初期費用 なし
月額料金 ・Free:0円
・Essentials:月上限5万通 3,000円/月、上限10万通 5,400円/月
・Pro:月上限10万通 14,000円/月、上限30万通 37,500円/月、上限70万通 75,000円/月、上限150万通 125,000円/月、上限250万通 165,000円/月
無料プラン あり

SendGridは無料プランでAPI連携・SMTPリレーに対応しているメールリレーサービスです。
無料プランでも対応できる機能が多く、事業規模が小さい企業であれば無料プランでも十分な効果が発揮できます。
また、料金プランは最大で月16.5万円のプランまで幅広く用意されており、大企業でも導入しやすいです。

しかし、サポートがメールのみで通話では対応していない点に注意が必要です。

ブラストエンジン

(引用元:ブラストエンジンの公式サイト

初期費用 なし
月額料金 ・10,000通/月:3,000円/月
・30,000通/月:8,000円/月
・50,000通/月:12,000円/月
・100,000通/月:16,000円/月
・200,000通/月:30,000円/月
・300,000通/月:40,000円/月
・500,000通/月:50,000円/月
・1,000,000通/月:80,000円/月
・1,500,000通/月:100,000円/月
・2,000,000通/月:120,000円/月
無料プラン なし(無料お試しでシステム連携テストを実施中)

ブラストエンジンは大手メール配信システムの1つ「ブラストメール」と同じ運営元が提供するメールリレーサービスです。
ブラストメールは22,000社以上のメール配信システムの企業実績があり、そこで構築してきたネットワークを活かしてメールリレーサービスを提供しています。
実績を重視したメールリレーサービス選びを検討したい方におすすめです。

ちなみに、ブラストエンジンでは無料プランが提供されていませんが、無料で自社システムと連携できるかテストが受けられます。
無料でテストを受けた上で導入するか判断できるため、リスクを減らしやすいです。

アララ メッセージ

(引用元:アララメッセージの公式サイト

初期費用 なし
月額料金 ・50,000通/月:9,500円/月
・100,000通/月:12,000円/月
・300,000通/月:24,000円/月
・500,000通/月:36,000円/月
・700,000通/月:45,000円/月
・1,000,000通/月:60,000円/月
・1,500,000通/月:85,000円/月
・2,000,000通/月:100,000円/月
・2,500,000通/月:110,000円/月
無料プラン なし

アララメッセージはGmailに対応しているメールリレーサービスです。
Gmailは日本の多くの企業を占める中小企業が導入しているメールシステムです。
アララメッセージではGmailへの連携に対応していることを公表しており、Gmailを使っている企業ならアララメッセージがおすすめできます。

アララメッセージはコスパのよさが優れているため、コスパを意識する企業は検討してみてください。

Cuenote SR-S

(引用元:Cuenote SR-Sの公式サイト

初期費用 150,000円
月額料金 ・ライトプラン:75,000円/月
・スタンダードプラン:90,000円/月
無料プラン なし

Cuenote SR-Sはメール配信数無制限のメールリレーサービスです。
主にライトプランとスタンダードプランを提供しており、どちらのプランを契約してもメール配信数に制限はありません。
メール配信数に制限がないのであれば、大手企業でも契約しやすいです。

逆に言えば、Cuenote SR-Sは大手企業向けの規模間のメールリレーサービスとなっており、コスパはよくありません。

WEBCAS e-mail

(引用元:WEBCAS e-mailの公式サイト

初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料プラン なし

WEBCAS e-mailは1時間で1,000万件のメールが配信できるメールリレーサービスです。
メールの到達速度が速い特徴があり、1分間で16万件ほどのメールが送信できます。
メールの到達速度を優先して利用するサービスを選ぶなら、WEBCAS e-mailを選択肢の1つとして考えてみてください。

ただ、WEBCAS e-mailは明確な料金プランが開示されておらず、やや不透明な部分がある点を踏まえて利用するか判断しましょう。

Curumeru

(引用元:Curumeruの公式サイト

初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料プラン なし

Curumeruは専用サポートサイトを完備していて相談しやすいメールリレーサービスです。
迅速に返答をくれ、トラブルが起きてもすぐに状況を改善しやすい安心感があります。
加えて、国内屈指のデータセンターにサーバーを設置するほどセキュリティを徹底しており、情報漏洩のリスクもほとんどありません。

サポート体制とセキュリティの安全性を重視したい方はCurumeruがおすすめです。

ベアメール

(引用元:ベアメールの公式サイト

初期費用 50,000円
月額料金 ・1万通/月:5,000円/月
・4万通/月:10,000円/月
・7万通/月:20,000円/月
・10万通/月:30,000円/月
・20万通/月:35,000円/月
・30万通/月:40,000円/月
・40万通/月:45,000円/月
・50万通/月:50,000円/月
・60万通/月:55,000円/月
・70万通/月:60,000円/月
・80万通/月:65,000円/月
・90万通/月:70,000円/月
・100万通/月:75,000円/月
・110万通/月~:要相談
無料プラン なし

ベアメールは10万通単位で契約プランが選べるメールリレーサービスです。
メールリレーサービスを契約する際に、契約プランの種類が限られており、月のメール配信数がちょうどよいプランが契約できないケースもあります。
しかし、ベアメールであれば小刻みにプラン契約でき、月110万通以上を望む企業であれば、個別に相談して料金を決めてくれます。

ちょうどよいメール配信数の契約プランが見つけられていない方はベアメールを利用してみてください。

SENDMAGIC 

(引用元:SENDMAGICの公式サイト

初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料プラン なし

SENDMAGICはサービス継続率が80%以上を記録しているメールリレーサービスです。
メールリレーサービスを導入してみたものの、自社にはかみ合わないと後悔してしまうケースがあります。
しかし、SENDMAGICなら5人に4人はサービスを継続しているほど満足度が高いです。

安心して継続してメールリレーサービスを利用するならSENDMAGICもおすすめできます。

Customers Mail Cloud

(引用元:Customers Mail Cloudの公式サイト

初期費用 要問合せ
月額料金 要問合せ
無料プラン なし

Customers Mail Cloudは受信メール・送信メールのエラーをリアルタイムで通達してくれるシステム連携が可能なメールリレーサービスです。
エラーを把握するまでにラグが大きいと、エラーに対処するまで時間がかかってしまいます。
Customers Mail Cloudならすぐに状況が把握できるため、すぐに問題に対処しやすくなります。

導入前に知っておきたいメールリレーサービスのデメリット

(引用元:Mail Publisher(メールパブリッシャー)の公式サイト

メールリレーサービスを利用していて、後になってメール配信システムのほうがよかったと後悔する企業も多い点がメールリレーサービスのデメリットとしてあげられます。
メールの運用を意識し始めるようになると、段々とメールの効果測定を意識するようになる可能性があります。

その場合に、メールリレーサービスだと機能不足を感じやすいです。
そのため、本当にメールリレーサービスでよいのか考える必要があります。

メール配信システムを選ぶ場合、特にサービス利用者からの支持を集めており、到達率の高い「Mail Publisher(メールパブリッシャー)」がおすすめです。

実績の高さは継続して利用し続けていく上で欠かせない要素になるため、システムの利用先で迷ってしまう方はMail Publisher(メールパブリッシャー)を利用してみてください。

まとめ:メールリレーサービス活用のポイント

メール リレー サービス 2

メールリレーサービスはメールの配信において到達率を高めて、メールマーケティングの成功に繋がるサービスです。
ただ、メール配信システムのように効果測定まで対応しているサービスは限られています。
それぞれの特徴の違いとシステム導入の目的を踏まえて、どちらがよいか選択してください。

メールリレーサービス・メール配信システムを導入し、メール配信を通じた売上の向上を狙いましょう。

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メール配信システム導入からコンサルティング、コンテンツ制作支援など
メールマーケティング支援サービスも行います。
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