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おしゃれなアプリデザインにするコツとは?UI/UXについても解説

おしゃれなアプリデザインにするコツとは?UI/UXについても解説

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企業のマーケティングにおいてモバイルアプリの活用が盛んですが、開発時に意識したいのは「おしゃれ」なアプリデザインにすることです。いくらユーザーにとって役立つ機能を満載していても、デザインがパッとしなければ使用される機会をロスしかねません。

今回はおしゃれなアプリデザインを目指すために欠かせない、デザインの核となるUI/UXについて解説し、デザインを作成する上での有効なコツやポイントを網羅的にご紹介します。

アプリデザインとは

アプリデザインとは、UI(ユーザーインターフェース)デザインとUX(ユーザーエクスペリエンス)デザインを組み合わせて、使いやすいアプリを作る作業および作られた仕様を意味します。

最近のユーザーは、使い勝手が悪いモバイルアプリを相手にしません。見た目の良さや使いやすさ、分かりやすさ、機能性のすべてを備えるのが望ましいアプリデザインです。

ユーザーは、迷わず悩まずスッスッと快適にアプリを操作したいもので、直感的にデザインが意味するものを理解できれば、ユーザーは気に入って使ってくれるでしょう。

アプリデザインの核となるUI/UXとは

アプリデザインを語る上で、決して避けて通れないのがUI/UXです。「UI」と「UX」はともに2010年代からIT業界で広まってきました。

今ではIT業界ならずとも、企業のマーケティングやプロダクト開発などの企業活動の中で重視されています。個別に解説しておきましょう。

UIとは

UIはUser Interface(ユーザーインターフェース)の頭文字をとった略語で、ユーザー(使用者・消費者)と関わる接点を意味します。具体的にはユーザーがWebサービスやWebアプリケーション、デジタル製品などに直に接する部分です。

例を挙げましょう。Apple社のPC「MacBook」であれば、包装してある白い外箱、取り出して見る本体のビジュアル、電源をオンにして出てくる画面、そこで使用されるアイコンやフォントなど、目で見る部分、手で触れる部分のすべてがUIです。

モバイルアプリでいえば、アイコンや起動後のメニュー画面、タップして出てくる画面、画像、効果音などからユーザーが触れる要素のすべてがUIになります。そして個々のUIを使いやすく、ビジュアルを洗練させることが、次に述べるUXの向上に直結するのです。

UXとは

UXはUser Experience(ユーザーエクスペリエンス)の頭文字をとった略語で、ユーザー(使用者・消費者)の体験を意味します。

UIも幅広く解釈できる概念ですが、UXはさらに広く、ユーザーがWebサービスやWebアプリケーション、デジタル製品を通じて体験するすべての物事が対象です。

例えば、モバイルアプリのUIや機能面では充分に満足いくものであったとしても、作成した後は実際に使用したユーザーの意見や要望をフィードバックせず、アップデートが行われなければ、UXは次第に陳腐化するでしょう。

そうなれば評価は下がり、そのユーザーが使わなくなるだけでなくネガティブな口コミが広まるリスクも生じます。

逆に、何らかの不具合が生じた際に速やかに改善すれば、ユーザーは「このアプリは何かあってもすぐに対応する」と評価してくれて、継続して使ってもらえるのはもちろん、ポジティブな口コミを広げてくれる可能性があるのです。

アプリデザインの最初に行うべき基本設計

ユーザーイメージを明確にする

まずは、ユーザーイメージを明確にしましょう。そのためには、ユーザーの視点に立つことが重要です。デザインに関しても同じですが、アプリ開発者の好みで作ってしまうのはリスキーといえます。

とりわけ、初めてアプリの設計に取り組む者は、ユーザー視点の重要性は理解していてもついつい視野が狭くなり、独善的なものになりがちです。それを避けるためには、第三者に率直な意見を聞かせてもらうのが有効でしょう。

フレームワークを使って最初から整然とした基本設計を作り込むのもよいですが、できることなら紙とボールペンでラフなものをひとまず作ることをおすすめします。

そして、プロジェクトの他のメンバーや関係する第三者の客観的な意見を聞き、アプリにフィードバックしましょう。そうやってブラッシュアップすることが、ユーザーが求めるアプリデザインに近づく方法です。

画面の構成を決める(ヘッダー・メイン・フッターを検討する)

アプリのデザインは、最初から色やフォントを考えるのではなく、まずは画面の構成から作っていきましょう。アプリの一般的な画面の構成要素は「ヘッダー」「メイン」「フッター」の3つです。

基本設計の段階では、3つのスペースに対して何をどのように配置するかを考えて、アプリのアウトライン(輪郭)をはっきりとさせます。

ヘッダー

ヘッダー(header)はアプリ上部にあたるスペースのことで、ここにはアプリのタイトルや企業、もしくはブランドのロゴなどを配置することが多いです。

また、画面右側によく見られる縦に並ぶ3本線(あるいは3つの点)のアイコンは「ハンバーガーメニュー」と呼ばれており、ハンバーガーメニューは、タップするとアプリのメニューが一覧表示されます。

ユーザーがアプリの使用中に、いつでもトップページに戻ったり他のメニューに移ったりできるように、ヘッダーにハンバーガーメニューを固定させることが多いでしょう。

メイン

ヘッダーとフッターに挟まれている、中央のスペースがメインです。アプリの主要部分となるので、ユーザーに使ってもらいたい主な機能を配置することになります。

フッター

メインの下部のスペースが、フッターです。スマホのサイズが以前より大きくなっていることもあり、片手の操作でアプリ内を移動できるよう、メニューをフッターに固定する仕様が増えています。載せられるメニュー数に限りがあるので、特に大事な機能を配置しましょう。

よく配置されるのはホーム画面に戻れる「HOME」や更新情報の「NEWS」、店舗情報をまとめた「SHOP」などです。

メイン部分の構成を決める

メイン部分は、アプリデザインのキモとなります。メインの構成方法に、決まったルールはありません。例えば、言葉よりもビジュアルのほうがわかりやすい内容の場合は、文字によるリストで構成するよりもピクトグラムやアイコンを並べる構成にしたほうがよいでしょう。

支払い決済アプリなら、アプリを起動してすぐに決済ができるように、バーコードを大きく配置するのが妥当です。金融機関のアプリでも、すぐに口座残高を確認できるようなデザインになっています。

どういう構成にするかは、アプリ運用企業の特性やターゲットとするユーザーの使用目的によって最適なものを選択しましょう。ヘッダーやフッターよりも、メインの構成は自由度が高いのです。

しかし、メインの構成に迷ってしまうこともあるでしょう。そういう場合には、自身が日常的に使用しているアプリや競合他社のアプリのメイン部分はどんな構成になっているのかをチェックすると参考になります。

アプリデザインを考える際のコツ

ナビゲーションはWebサイトと統一する

Webサイトをベースにしたアプリの場合、混乱を避けるためにナビゲーションがWebサイトと同様に機能するほうがわかりやすいです。カラーパレットや基本的なデザインは、Webサイトと統一しましょう。

ユーザーにとってアプリがどのように見えるかを意識して、どう操作すればどのように動作するかを、容易に予測できるようにデザインすることが重要です。

モバイルユーザーは、PCユーザーのようにカーソルを使って自分の行動の結果を推測することができません。

ユーザーがナビゲーションの意味を容易に認識できるように、慎重にデザインしましょう。

読み込み速度を上げ、その間何かを表示する

ユーザーは、アプリの読み込みが長いと使うのが嫌になります。そのため、アプリのロードが速いかどうかを確認しましょう。そして、読み込み中の画面が読み込み中であることが、一目瞭然になるようにします。

ユーザーはロード画面が何も表示されないと、動作していないとか壊れているとか思ってしまうかもしれません。ローディングスピナーやプログレスバーなどの、ローディングインジケータを見ることに慣れているためです。

できるだけ速やかに、何かを表示する仕様にしましょう。楽しいロードアニメーションなどを作れば、接続が不安定な状況でも待ち続けてくれる可能性が高くなります。

ポピュラーなパターンを取り入れる

ユーザーは他のアプリを使用した経験から、新しいアプリも使いこなせるものと期待しています。ユーザーのアプリ操作が簡単にできるように、デザインにポピュラーなパターンを取り入れましょう。

トレンドの表現も必要ですが、カッコよさのために使い方がわかりにくいのは本末転倒です。ユーザーが過去に経験していそうなパターンを取り入れることで、馴染みやすくなるでしょう。

目的に早く到達できるようにする

ユーザーが求めているものを素早く提供することで、アプリの価値は上がります。アプリをダウンロードするユーザーは、特定の目的で使いたいと思っているはずです。

情報を見つけるため、ある種のコンテンツを消費するためなどの目的をすぐに達成できなければ、ヘビーユーザーにはなってもらえません。

時間がかかる大きなタスクの場合は、すぐ到達するいくつかのステップに分解しましょう。

Visual Weightテクニックでメリハリをつける

ナビゲーションはユーザーにとって最も重要で、価値の高いタスクの完了を後押ししなければなりません。優先度が高い機能をメインメニューに、それ以外はサブメニューに配置しましょう。

ユーザーの注意を惹きつけるために、背景のコントラスト、フォントサイズ、周囲のホワイトスペースを変更するなどの「Visual Weightテクニック」を使ってメリハリをつけるのも効果的です。

3タップルールを徹底する

ユーザーはアプリの中のどの部分にも、最大で3回までのタップでアクセスできるようにすることが大切です。ナビゲーションバーを、極力シンプルにしましょう。それにより、ユーザーはアプリ内で行われていることを把握しやすくなります。

また、アプリ内の折々の居場所がどこであるかをわかるように表示しましょう。エラーが発生したら、ホームに戻りやすいほうが良いためです。

優れたUI/UXから学びアプリデザインに活かす

クオリティの高いアプリデザインを実現するためには、既存の優れたUIやUXから学んで自らのデザインに活かしましょう。

マーケットに流通している人気アプリのUI/UXをたくさん見て、取り入れられるものはどんどん取り入れるのが賢明です。ただし、あれもこれも一箇所に取り入れすぎると、かえってわかりにくいUIになるので、注意してください。

事例から学ぶ際のポイント

操作性

アプリの操作性は、UXに大きく影響する要素です。フォームへの入力や削除方法などのそれぞれのアクションが、そのアプリの使用感に影響を与えます。既存の良質なアプリの操作に関しても、良いと感じるアイデアは参考にして取り入れましょう。

アイコンとボタン

多くのユーザーはアプリ内のアイコンやボタンの色や形状に対して、共通イメージを持っています。ペンシルのアイコンや青色は作成・編集、歯車のアイコンや緑色は設定、「!」や黄色は警告のようなイメージが一般的です。

ユーザーを無駄に迷わせず、画面の文字量を減らして意図を確実に伝えるためにも適切なアイコンとボタンを配置する必要があります。既存の人気アプリのアイコンやボタンは、その形状や色から何を伝えようとしているのか読み取って参考にしましょう。

レイアウトと配色

レイアウトはアプリデザインの土台です。良いアプリは、例えば関連性が高い要素は近いところにあり、関連性の低い要素は間に適度なスペースがあります。そういう視点で既存アプリを確認して、良いと思える部分を参考にしましょう。

配色も非常に重要な意味を持っており、基本的にはベースカラー70%:メインカラー25%:アクセントカラー5%のバランスが、まとまりがある配色とされています。

それを目安としつつ、既存の人気アプリは実際どうなっていて、違う場合にどういう効果が出ているかを参考にしましょう。

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まとめ

アプリデザインの核となる部分はUIとUXです。ユーザーが直接目にする、または触れるすべての接点がデザインの範疇と考え、それによって体験するものを想定して設計しましょう。

ここで紹介したアプリデザインを考える際の6つのコツや、既存の事例を参考にする際の3つのポイントを念頭に置いて、クオリティの高いアプリデザインにチャレンジしてください。

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