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アプリマーケティングとは?基礎知識から具体的な戦略まで徹底紹介!

アプリマーケティングとは?基礎知識から具体的な戦略まで徹底紹介!

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アプリマーケティングとは、スマホアプリから消費者とのエンゲージメントを強化し、商品・サービスの売り上げアップを目指す手法です。今回はこれからアプリマーケティングを強化していきたい方に向け、基本的な知識から導入すべき機能、具体的な戦略まで詳しく紹介します。

アプリマーケティングとは?

アプリマーケティングとは、タブレットやスマホで利用されているアプリを活用し、消費者とのエンゲージメント強化を図ることで商品・サービスの購入につなげる活動のことを言います。例えばアプリ限定のクーポン配信や新商品の情報を発信することで、消費者を店舗に呼び込むことなどがアプリマーケティングに当たります。

マーケティング自体は古くからありますが、その中でも近年スマホが普及したことにより、アプリマーケティングが注目を集めているのです。

なぜアプリマーケティングが必要なのか

スマホの登場以降、日本でもその普及率は高まっており、現在ではほぼ1人に1台が所有するまでとなっています。

またメディアにおける総接触時間の比率についても、2006年ではテレビの利用時間比率がトップで51%、携帯・スマホはわずか3%だったものが、2020年では未だにテレビがトップではあるものの35%まで低下し、携帯・スマホの利用時間が29%まで増加しています。

※出典:「メディア定点調査2020」(株式会社ビデオリサーチ、調査期間:2020年1月~2月)

さらに新型コロナウイルス感染症の影響も大きく、感染症の拡大に伴いモバイルデバイスの消費時間も1年で12%も成長しています。スマホの利用時間に関しても、その利用時間のうちの92%はアプリの使用時間であることから、アプリに力を入れることでより高いマーケティング効果が期待できるのです。

※出典:ニールセンモバイルネットビュー調査(2019年)

ネイティブアプリとWebアプリの違い

一口にスマホ向けのアプリと言っても、大きく「ネイティブアプリ」と「Webアプリ」に分かれています。ネイティブアプリはApp StoreやGoogle Playなどからインストールするもので、Webアプリはインストールを必要とせず、Webブラウザ上で動かすことが可能です。

ネイティブアプリはオフラインでも利用でき、動作なども早いものの独自開発をするとコストや期間がかかることがデメリット。

一方でWebアプリはインストールの手間がなく、ストアへ手数料を払う必要はないものの、端末やOS、ブラウザによっては利用できない機能も多いなどのデメリットがあり、それぞれの特徴を理解した上で開発を検討する必要があります。

アプリマーケティングを行うメリット

スマホは携帯するため外出先でも利用されることが多く、前述したように多くのユーザーが毎日頻繁に接触を行います。そのためアプリを利用する頻度も高くなりやすく、マーケティングを行うことで消費者の囲い込みに繋げることも可能です。

また近年、Webサイトでcookieの規制強化が進められており、その影響を受けWebサイトから消費者の行動データを取得するハードルが上がっています。そのため消費者にWebサイトではなくアプリ内で行動してもらうことにより、データを取得しやすくする効果もあります。

アプリ開発の前に行うべき準備

では実際にアプリを開発するためには、事前にどのような準備が必要となるのでしょうか?主に必要となる準備は以下の通りです。

  • アプリをつくる目的を明確化する
  • 市場調査
  • アプリの機能を決定する

これらを事前に定めなければアプリの方向性が曖昧になり、マーケティングの効果が期待できないため、しっかり準備を行うことが大切です。では次の項目で、実際に行う準備について詳しく紹介していきましょう。

アプリをつくる目的を明確化する

アプリは消費者が便利、もしくは必要だと感じなければ利用されません。実際スマホユーザーが日常的に使用しているアプリの数は10個、1ヵ月単位では30個と言われているため、使用頻度の高いアプリを開発できなければ他のアプリに埋もれてしまう可能性があります。

まずは消費者の視点に立ち、どのようなアプリをつくればいいのか、その目的を明確化しましょう。消費者はどんなアプリを必要としているかを考え、そこからアプリ開発を行う目的を考えてください。

市場調査

現在アプリ利用率の増加に伴い、新しいアプリも次々とリリースされています。そのため、自社と同様の目的を持ったアプリも数多く存在し、カテゴリーでの競争も激化していることから競合他社の状況をよく理解しておくことも重要です。

主に調査する内容はダウンロード数やそのアプリのターゲット層、またそのターゲット層がどのようなコンテンツに注目しているか、そのほか競合するアプリがどのような方法でユーザーをターゲティングしているかなども調査します。

特にターゲット層を絞り込む際は、ペルソナを設定することでより具体的なアプリの設計をイメージしやすく、次に必要な機能の設定なども行いやすくなるはずです。

アプリの機能を決定する

決定した目的や市場調査の結果に沿い、消費者が求めているものをアプリの機能として選定していきます。アプリの機能としてよく利用されているのはクーポンやスタンプ機能などで、これらの機能を導入することで消費者の囲い込みにも期待できるのです。

また大まかなアプリの機能が決定した後は実際に制作に入る前に基本設計を行い、どの機能をどこに配置し、どのような動作で動くのかなどを決定していくことになります。

よく導入されるアプリの機能

前述したように、アプリの機能は事前にある程度どのようなものを導入するかを決定する必要があります。しかし、初めてアプリ開発を行う場合、どのような機能を入れたらいいか分からないという方も多いはず。そこで、次によくアプリの機能として導入されているものを紹介します。

もちろんアプリに必要な機能はそれぞれ異なるため、実際には制作会社と相談しながら機能を決定してください。今回はあくまでも一例として、いくつかの機能とそのメリットについて紹介します。

クーポン機能

アプリのクーポン機能は紙を切ったり持ち運んだりする面倒もなく、アプリからクーポンを表示するだけで簡単に利用できます。スマホは携帯することが多いためわざわざ持ち運ぶこともなく、店舗ごとに何枚も持つ必要もありません。

会社にとっては消費者との接点を増やすことができ、クーポン目的でアプリをインストールしたユーザーに、それ以外の多くの情報を届けることが可能となります。これによりリピーターの獲得しやすくなり、ロイヤルティ向上にも繋げられるのです。

スタンプ・チェックポイント機能

スタンプ機能はこれまで紙で行われることが多くありましたが、アプリに搭載することで会社も消費者も管理が行いやすくなります。またスタンプ機能により顧客単価をアップしやすく、その情報を分析することでマーケティングを最適化することも可能です。

一方チェックポイント機能とは、スタンプと同様に店に来店するとアプリ経由でポイントが溜まる仕組みのこと。ポイントが貯まるのはスタンプと共通ですが、チェックポイントの場合はアプリがGPSなどの位置情報を使って自動検知するため、来店のみでポイントがもらえます。

プッシュ通知機能

プッシュ機能とは、ポップアップなどを利用し消費者に向けて情報を発信する機能のことです。情報をタイムリーに届けることが可能であり、例えば期間限定のキャンペーンやセール情報を発信する時や、ポイント失効などの通知に利用されます。

消費者が求める情報を適切なタイミングで配信できれば、購買意欲を高めることが可能ですが、店側の都合だけで情報を配信すると消費者の邪魔になってしまい、最悪の場合アンインストールなどに繋がる恐れがあるため活用方法には注意が必要です。

セグメントによる顧客の分類機能

セグメントは条件や目的で分類する、という意味があり、アプリに登録された個人情報などから顧客を細かく分類できる機能を指します。前述したプッシュ機能を上手く活用するには、このセグメントによる顧客の分類機能の導入がおすすめです。

例えば、購入履歴を基にどういったタイミングでどのような商品を好んで購入するかなどを分析、分類することで、その人の好みにあった商品の情報をプッシュ通知として配信し、購買意欲を高めることが可能となります。

スマホ決済機能

スマホ決済では、クレジットカードや電子マネー、QRコード、ポイントのチャージによる支払いなど、幅広い方法での決済がスマホ1つで手軽に可能です。アプリにこの機能を搭載すれば、店舗での支払いがスムーズになり、現金を持ち合わせていない場合でも消費者が気軽に買い物を楽しめます。

会社としてもレジでの会計作業がスムーズになり、売上の管理も行いやすくなるため、従業員の負担を大幅に減らすことが可能です。スマホ決済に対してポイント還元システムを導入すれば、リピーターの獲得にも期待できます。

アプリマーケティングで有効な戦略

では実際にアプリを開発した後は、どのようにアプリマーケティングを行っていけばいいのでしょうか?そこで最後に、アプリマーケティングとして有効な戦略についていくつか紹介します。主な戦略は以下の通りです。

  • KPIを設定する
  • ブログやLPによる宣伝
  • SNSによるマーケティング
  • キャンペーンや口コミによる宣伝

では次の項目で詳しく見ていきましょう。

KPIを設定する

KPIとはKey Performance Indicator、つまり評価指標のことで、目標に到達するために達成すべき中間目標とも言えるものです。これを設定することで消費者の行動が分かりやすく、効果測定も行いやすくなります。

アプリマーケティングにおけるKPIの主なものは、ダウンロード数、アクティブユーザー数、ストアでの評価値などです。これらが目標に達していればマーケティングとしては成功しており、達成できていなければ原因についての分析を行っていきます。

ブログやLPによる宣伝

LP(ランディングページ)とは、商品・サービスを宣伝するためにつくられた1ページのホームページで、簡単に言えばチラシのWeb版です。LPは検索サイトの結果や広告などからアクセスがしやすく、ページにApp StoreやGoogle Playのリンクを貼ることでインストールに繋げられます。

またブログは定期的に更新することで検索サイトの結果に表示されやすくなるため、こちらも新規ユーザーの取り込みが可能です。またブログの投稿情報をSNSで発信していけば、より多くの消費者に届けられます。

SNSによるマーケティング

SNSは前述したようにブログの投稿を紹介できるほか、定期的に投稿することで商品やサービスの認知度を高められます。またSNSでは直接消費者との交流が図れるため、Webサイトからは得られない、よりリアルな声やフィードバックを聞くこともできるのです。

またインフルエンサーの影響力を利用して、商品・サービスをPRするインフルエンサーマーケティングを行うことも可能。インフルエンサーマーケティングは費用対効果も高く、より消費者へのアプローチが期待できます。

キャンペーンや口コミによる宣伝

リリース直後であれば、有料広告を利用したキャンペーンにより新規ユーザーをアプリに呼び込めます。例えば、キャンペーンの成功事例を分析し、対象となるユーザーやそのユーザーがキャンペーンによりアプリ内でどのような行動をしてほしいかなどを設定。設定後は時間と共に広告費を調整していきましょう。

またこれらの認知度アップの宣伝に、口コミを組み合わせることも可能です。アプリ内にユーザーが多くの人に教えたくなるようなお得な情報やユニークな情報を盛り込むことで、情報が拡散され自然に利用者が増えてきます。口コミやキャンペーンの内容に関してはSNSなどと連動しやすく、拡散しやすい仕掛けを入れましょう。

アプリマーケティングで企業を大きく成長させよう

今回は、今注目されているアプリマーケティングについて、基本的な情報や実施するメリット、また実際にアプリ開発を行う際の準備や、有効な戦略などについて紹介しました。

アプリマーケティングは、今後さらに重要度の増す手法であるため、ぜひ今回の記事を参考にアプリマーケティングに力を入れてみてはいかがでしょうか。

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