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手軽に開発可能なノーコードのアプリ開発サービス。メリット・デメリットやアプリ開発を成功させるコツも解説

手軽に開発可能なノーコードのアプリ開発サービス。メリット・デメリットやアプリ開発を成功させるコツも解説

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ノーコードアプリとは、ソースコードなしで手軽に開発できるアプリのことです。メリット・デメリットや開発のコツ、自由度があるうえにリーズナブルな「セミカスタム型アプリ」を知り、仕事に活用できるようになりましょう。ノーコード開発について知りたい方はぜひ参考にしてください。

ノーコードでのアプリ開発の特徴や動向

ノーコードでのアプリ開発は、簡単にアプリ開発ができるものとして近年注目されています。はじめに確認しておきたいノーコードアプリの特徴や動向は、以下のとおりです。

  • ノーコードとはどのようなものか
  • ローコードとはどう違うか
  • ノーコードサービスの最新の動向
  • ノーコードが普及するとエンジニアは不要になるのか

それぞれの内容をチェックしていきましょう。

ノーコードとはどのようなもの?

ノーコードとは、ソースコードを使わずにアプリやWEBサービスのシステム構築をおこなう方法のことを指します。プログラミングする際は、通常であればコーディングと呼ばれるソースコードを記述する作業が必要です。しかし、ノーコードでの開発であればコーディングをおこなわなくてもいいため、プログラミングの高度な知識がない人でも手軽にシステム開発ができます。

一方で、ノーコードでの開発だとあらかじめ決められたテンプレートがベースとなるため、カスタマイズ性が低いというのも特徴です。

ローコードとはどう違う?

ノーコードと似た言葉にローコードもあります。ローコードとは、コーディング作業をなるべく減らした状態でシステム開発をおこなうことです。

まったくソースコードを記述しないノーコードと比べると、ローコードでの開発には多少のコーディングが必要であるため、プログラミングのスキルやITの知識が必要だといえます。しかし、その分ローコードのほうがカスタマイズ性に優れ、異なるソフトウェアと連携させることも可能です。

ノーコードサービスの最新の動向

ノーコードは近年注目を集める開発方法です。ノーコードサービスに関連した最新の動向もチェックしましょう。とくに注目されている最新情報は以下のとおりです。

  • 2020年1月にGoogleがAppSheetを買収
  • 2025年の壁

AppSheetとは、スプレッドシートなどのソフトウェアと連携したアプリをノーコードで開発できるようにしたツールのことです。近年Googleに買収されたため、今後さらにGoogleのソフトウェアとの連携が強化されるだろうと期待を集めています。そのほか、Appleの子会社やAmazon、Microsoftからもノーコードでの開発ツールがリリースされています。

2025年の壁とは、IT技術の需要拡大によっておこる問題を指す言葉です。システムのブラックボックス化やIT人材不足など、近い将来に不安視されている問題があり、経済産業省でも危惧しています。ノーコードやローコードでの開発が進めばITスキルが高くない人でも対応できるようになり、問題改善につながると期待されているのです。

ノーコードが普及するとエンジニアは不要?

プログラミングスキルがなくても開発が可能なノーコードは、世界中で普及が進んでいる開発方法です。そこで、今後さらに普及すればエンジニアが不要になるのではないかと考える人もいるでしょう。

確かにノーコードが普及すると、エンジニア以外の人でもシステム開発が可能になります。しかし、ノーコードでの開発ではできないことも多いため、今後もエンジニアによるカスタマイズ性の高いシステム開発は必要です。そもそもノーコードのサービス自体、エンジニアがシステムを構築して提供しているものであるため、エンジニアの需要はなくならないでしょう。

ノーコードでアプリ開発する3つのメリット

ノーコードでアプリ開発することには、以下のとおり3つのメリットがあります。

  • 低コストで手軽に始められること
  • 誰でも簡単に開発できること
  • アプリ開発のスピードが早いこと

このように、ノーコードでのアプリ開発はコストをあまりかけずに手早くできる手軽な開発方法です。そのため、あまり開発費用をかけられないベンチャー企業やスタートアップ企業と相性がいいといわれています。これらのメリットを詳しくチェックしていきましょう

1.低コストで手軽に始められる

ノーコードでアプリを開発する1つ目のメリットは、低コストで手軽に始められることです。ノーコードでの開発ができるツールのなかには無料で使えるものがあり、費用が抑えられます。アプリ開発の仕方を理解するためにかける時間も少なく、人的コストもそれほどかからないでしょう。

また、一からコーディングをしているわけではないためバグが起きにくく、確認テストのコストもあまりかかりません。

2.誰でも簡単に開発できる

2つ目のメリットは、誰でも簡単に開発できることです。ノーコードであれば、プログラミングの専門知識やスキルが少なくても開発できます。

今までであればアイデアを持っていてもエンジニアに依頼しないと開発できなかったものが、自分でイメージしたものを作ってみることが可能です。開発を依頼する資金がない人であっても自分で開発に着手できるため、ビジネスチャンスが広がったといえるでしょう。

3.アプリ開発のスピードが早い

3つ目のメリットは、アプリ開発のスピードが早いことです。ノーコードでの開発ではテンプレートなどを活用するため、カスタマイズ性は低いものの自分がイメージしているものを素早く開発できます。また、コーディング作業の時間が必要なくなり、その作業をおこなえるようにするために必要だったITに関する専門知識の学習時間もいりません。

ノーコードでアプリ開発する4つのデメリット

ノーコードでのアプリ開発にはメリットだけではなく、デメリットもあります。代表的な4つのデメリットは以下のとおりです。

  • カスタマイズ性が低く、自由に開発できないこと
  • セキュリティの脆弱性があること
  • ノーコードでの開発に向いていない企業があること
  • 大元のサービス停止により、利用不可になる恐れがあること

このようにノーコードでのアプリ開発では、自由にカスタマイズできずにイメージを実現できないケースがあります。また、プラットフォームへの依存度が高く、セキュリティ対策が自社でできなかったり、大元のサービス停止によって自社アプリまで利用できなくなったりといった危険性もあるのです。それぞれの内容を詳しくチェックしていきましょう。

1.カスタマイズ性が低く自由に開発できない

ノーコードでアプリを開発する1つ目のデメリットは、カスタマイズ性が低くて自由に開発できないことです。ノーコードでアプリを開発する方法では、あらかじめ決められたテンプレートがベースとなるため、どうしてもカスタマイズ性が低くなります。自由に開発できないため、頑張って開発していても途中でイメージしていたことが再現できないことがわかり、挫折することもあるのです。

アプリ開発をする際に利用するノーコード開発ツールを選び、高機能な開発ツールを使えば、実現できる機能などは増えます。しかし、テンプレートを利用するためもともと提供されている機能しか選べず、カスタマイズ性が低いというポイントはどのノーコード開発ツールでも共通している特徴です。

2.セキュリティの脆弱性がある

2つ目のデメリットは、セキュリティの脆弱性があることです。ノーコードでのアプリ開発では、セキュリティもプラットフォームへ依存します。その分内部のロジックを読まれやすくなり、セキュリティ対策に欠陥ができてしまうのです。

セキュリティの脆弱性があるとは、情報セキュリティに関して危惧すべきことがあるということを指します。脆弱性がある状態ではウイルスに感染しやすくなる、不正アクセスに利用されやすくなるなどの危険性があるのです。

そのような危険性を減らすためにセキュリティを強化しようとすると、どうしても多少のコーディングが必要となるでしょう。

3.ノーコードでの開発に向いていない企業がある

3つ目のデメリットは、ノーコードでの開発に向いていない企業があることです。先述のとおり、ノーコードでのアプリ開発ではカスタマイズ性が低く、セキュリティにも脆弱性が残ります。

そのためノーコードでのアプリ開発は、セキュリティの基準が高い企業や特殊な機能開発をしたい企業などには向いていません。また、独自デザインも使えないため、企業ブランドをイメージさせるようなアプリを作りたい企業などにも向いていないでしょう。

4.大元のサービス停止により利用不可になる恐れも

4つ目のデメリットは、大元のサービス停止により利用不可になる恐れもあることです。ノーコードで開発したアプリは、開発ツールのサービスを提供してもらったプラットフォームへ依存することになります。そのため、大元のサービスが停止したり大幅な値上げがあったりすると、自社で提供しているアプリへの影響が大きいわけです。

とくに大元のサービスが停止してしまった場合には、自社で顧客に提供していたサービスまで使えなくなってしまいます。自社での判断ではなく、他社都合によってサービス停止に陥ってしまう可能性があることは、ノーコードで開発したアプリを提供し続けている間ずっとリスクとなるでしょう。

アプリ開発を成功させる3つのコツ

アプリの開発に挑戦するのであれば、その前に開発を成功に導くためのコツを理解しておくことをおすすめします。アプリ開発を成功させる3つのコツは以下のとおりです。

  • 考えている機能やロジックを紙に書き出すこと
  • 自社にあわせたカスタマイズができるサービスを選ぶこと
  • 開発コストを考慮すること

ノーコードでの開発は、初心者がスモールスタートしたいときには便利です。しかし、カスタマイズ性が低いツールの機能に合わせて本当に作りたいアプリが実現できないと、満足にアイデアを活かせないままになってしまいます。本当に作りたいアプリのイメージや、アプリを通して実現したいコミュニケーション・サービスを考慮してアプリ開発サービスを選ぶべきです。

それでは、開発を成功に導くための3つのコツをそれぞれチェックしていきましょう。

1.考えている機能やロジックを紙に書き出す

アプリ開発を成功させる1つ目のコツは、考えている機能やロジックを紙に書き出すことです。アイデアをすべて書き出し、企画書にまとめることによってやりたいことが事前に整理できます。機能の過不足をなくすため、ほしい機能以外に「企業内部で使うだけなので、こんな機能は必要ない」という情報も一緒にまとめておくといいでしょう。

また、企画書には自社の明確な課題を記載してください。例えば「集客が少なくなってしまった」、「こんなサポートをしてほしいと顧客からリクエストされている」、「宣伝がうまくいっていない」などの課題が考えられます。具体的になにが課題なのかを開発会社と意識共有しておくと、課題解決に向けて的確にサポートしてもらえるようになるでしょう。

2.自社にあわせたカスタマイズができるサービスを選ぶ

2つ目のコツは、自社にあわせたカスタマイズができるサービスを選ぶことです。ツールにあわせたアプリ開発ではなく、自社が目指す施策がおこなえるアプリを実現できるサービスを選びましょう。

また、事前にやりたいことを整理しておいたことで、希望にあわせて開発サービスを選べるようになります。事前に希望を理解できれば、開発を始めた後でサポートできない機能だといわれて断られるリスクをなくせます。

3.開発コストを考慮する

3つ目のコツは、開発コストをしっかりと考慮することです。開発コストが低いもののカスタマイズ性が低いノーコードでのアプリ開発では、自社でサービスしようとイメージした内容を顧客に提供しきれない可能性があります。

しかし、カスタマイズ性が高いスクラッチ開発では費用がかさみ、アプリの完成時には想定以上のコストを支払うはめになることもあるでしょう。思わぬ高額な支出とならないように、どのような課金体系となっているのかを事前に把握する必要があります。

おすすめは自由度があり比較的安価なセミカスタム型アプリ

このように、ノーコードでのアプリ開発はコストを抑えられるもののカスタマイズ性が低く、逆に自由にカスタマイズできるスクラッチ開発ではコストが高くなってしまいます。コストパフォーマンスよく自社の希望をかなえたい場合におすすめなのは、セミカスタム型アプリです。

セミカスタム型アプリであれば機能などに自由度がありながら、フルスクラッチ開発よりリーズナブルにアプリを提供できます。つまり、ノーコードでのアプリ開発とスクラッチ開発のメリットをあわせたものが、セミカスタム型アプリなのです。

例えば、エンバーポイントが提供しているセミカスタム型アプリ開発パッケージでは、企業ごとにパーソナライズされた高機能なアプリを安価かつスピーディーに提供できます。自社の顧客情報やEC・POSデータと連携させられるため、データに基づいてパーソナライズ配信が可能です。クーポンやプッシュ通知などをユーザー属性にあわせて送信できるため、顧客に反応してもらいやすくなるでしょう。

そのほか、マーケティングオートメーションツールと連携して LINEやメールなどの複数のチャネルで最適化した配信をおこなえます。また、アプリ内の管理画面から企業独自のコンテンツやシステムをノーコードで手軽に開発可能です。さらに、大手外食チェーンなどさまざまな企業からの依頼を成功に導いてきたプロのコンサルティングチームによるサポートが受けられます。

自社に合ったアプリをコスパよく開発しよう!

ノーコードで開発をおこなうとコーディングが不要になるため、プログラミングに詳しくない人でも手軽にアプリを作れるようになります。開発に必要な費用が抑えられるうえに、テンプレートから選ぶだけなど簡単にできるよう設計されているため、スピーディーにアプリができあがるというのもメリットです。

しかし、不自由な選択肢から選ぶことしかできないため、イメージした機能を付けられないこと、セキュリティに脆弱性があることなどデメリットも多くあります。ノーコードでの開発ツールを提供している大元のサービス自体が停止してしまうと、自社で提供するアプリまで利用不可になるなど、開発・リリースをおこなってからのリスクも大きいです。

ノーコードでの開発のようにコストを抑えつつ、自社にあわせたカスタマイズがしたいという企業におすすめするのは、自由度があり比較的安価なセミカスタム型アプリです。セミカスタム型アプリであれば、ノーコードでのアプリ開発とスクラッチでの開発、それぞれのメリットがある状態でアプリ開発がおこなえます。

開発方法ごとのメリット・デメリットを知り、自社の希望にあったアプリを作りましょう。

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