【2024年最新】MAツール12選を徹底比較！業界・規模別におすすめを紹介

MAツールとは？マーケティングオートメーションの基本を理解しよう

MAツールは最終的に購買行動を起こしてもらうために、効率的なマーケティングの実施をサポートするツールです。
手当たり次第マーケティングアプローチをすれば、リード顧客が獲得できるわけではありません。
顧客の求めているニーズとズレた商品・サービスを紹介していると、なかなか購買行動にはつながりません。

MAツールは顧客の求めているニーズを把握し、将来的に購買行動を起こしてくれる可能性の高い顧客を効率的に獲得できるツールとして注目を集めています。

ちなみに、MAツールは市場の中から興味関心の高そうな顧客を獲得する段階で使われるツールです。
リードとして獲得した顧客に効果的に情報を発信し、購買意欲を高める際にはSFAツールが使われ、既存顧客の維持・管理はCRMツールが使われます。
MAツールだけで完結するわけではないことを理解した上で、導入するMAツールを選択してください。

【比較表つき】業界・規模別におすすめのMAツール一覧を徹底比較

ここからは業界・規模別におすすめのMAツールについて紹介していきます。
下記の比較表に挙げたMAツール12選を1つずつ紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

BtoB企業におすすめのMAツールを比較

BtoB企業でMAツールは複雑なリードに対応するために必要です。
BtoC企業だとリードの数を増やすことが重要視されますが、BtoB企業はリードの数は少なくてもよい代わりに、1つの企業に対して複数のリードが生まれやすいです。
MAツールを導入すると、複雑なリードが管理しやすくなります。

そのため、BtoB企業でMAツールを導入する場合、顧客管理機能がBtoB向けに対応しているツールを選ぶことが大切です。

BowNow（バウナウ）

（引用元：BowNow（バウナウ）の公式サイト）

BowNow（バウナウ）は国内シェア率No.1の実績を持っているMAツールです。
シェア率が高いということはそれだけ多くのユーザーに評価されていることとなるため、実績を重視する方におすすめできます。

ただ、大企業向けに設計されたツールではないため、管理する顧客の数が明らかに多くなる場合にはあまりおすすめできません。

List Finder（リストファインダー）

（引用元：List Finder（リストファインダー）の公式サイト）

List Finder（リストファインダー）は始めやすい価格設定になっているMAツールです。
初期費用がかからず、ライトプランでも4万円前後で多くの機能が利用できます。
また、導入後半年は専門のコンサルタントが付いてサポートしてくれるため、未経験者でも安心して始められます。

しかし、プランによってサポート時間が変わってくるため、より手厚くサポートを受けるならプレミアムプランを選択することも検討しましょう。

SATORI（サトリ）

（引用元：SATORI（サトリ）の公式サイト）

SATORI（サトリ）は匿名の見込み客でも商談を最大化できるMAツールです。
顧客の情報を預かるのが一般的ですが、SATORI（サトリ）なら匿名であっても情報管理しやすい仕組みができているため、情報管理のリスクが減らせます。

ただ、リード獲得に特化したツールで、SFAやCRMへの連携では他のツールほどは優れていません。

BtoC企業におすすめのMAツールを比較

BtoC企業では購入見込みの高いリード数を増やすためにMAツールが必要となります。
ただし、BtoC領域において単にリード数を増やせばよいわけではありません。
リード数を増やしつつ、購入見込みの高い顧客を増やしていくことが大切です。

MAツールなら、顧客のニーズに沿って宣伝し、質の高いリードが獲得できます。

Engage Cros（エンゲージクロス）

（引用元：Engage Cros（エンゲージクロス）の公式サイト）

Engage Cros（エンゲージクロス）はメール到達率99.9%以上の安心感があるMAツールです。
メールが到達しないトラブルがほとんど起きず、メールマーケティングに必要な機能が幅広く揃っています。
メール未到達のトラブルを避けるならEngage Cros（エンゲージクロス）を利用してみてください。

ただ、料金プランが非公開で見積もりが必要となるため、一旦相談してから判断することとなります。

b→dash（ビーダッシュ）

（引用元：b→dash（ビーダッシュ）の公式サイト）

b→dash（ビーダッシュ）は独自のデータ分析技術を用いているMAツールです。
それだけでなく、データマーケティングで必要となる機能がすべて揃っています。
BtoCを扱う場合であれば、どの企業でも汎用的に利用しやすい点が魅力的です。

とはいえ、b→dash（ビーダッシュ）は事業規模の小さい企業だと費用対効果が合わない可能性があります。

KARTE（カルテ）

（引用元：KARTE（カルテ）の公式サイト）

KARTE（カルテ）は顧客理解を軸とした事業成長に強みを持っているMAツールです。
事業を成長させるためには、顧客のニーズを正しく掴むことが重要です。
KARTE（カルテ）はそこに注力するための機能に特化したMAツールとなっています。

顧客理解に自信がない企業はKARTE（カルテ）がおすすめです。

大企業におすすめのMAツールを比較

大企業でも購入見込みの高いリード数を増やす目的でMAツールが欠かせません。
ただ、大企業になると複数の事業を展開している場合もあり、BtoBとBtoCの両方に対応しているツールが求められることもあります。

そうでなくても、より多くのリード獲得や顧客管理に対応するために、高機能ツールの多いMAツールを導入しましょう。

しかし、料金はどうしても高くなってしまう点に注意が必要です。

Salesforce Marketing Cloud（旧名：Pardot）

（引用元：Salesforce Marketing Cloudの公式サイト）

Salesforce Marketing Cloudは確実にROIやエンゲージメントの向上に繋げられるMAツールです。
公式サイトでは平均してROIを28%向上、顧客生涯価値を27%拡大、エンゲージメントを31%強化しているとのデータが公開されています。
具体的な数値が出ているため、成長を期待しやすいMAツールとして選択しやすいです。

しかし、金額も高くなってしまうため、慎重に選ぶ必要があります。

Adobe Marketo Engage（マルケト）

（引用元：Adobe Marketo Engage（マルケト）の公式サイト）

Adobe Marketo Engage（マルケト）は複雑な購買体験を円滑にするMAツールです。
BtoCでも使えるツールですが、Adobe Marketo Engage（マルケト）はBtoBで複雑化しやすいマーケティングに対応しています。

大企業のBtoB向けのマーケティングツールで迷っている場合は、Adobe Marketo Engage（マルケト）を導入すれば困ることはありません。

ただ、料金が非公開となっている点に注意しましょう。

SHANON MARKETING PLATFORM（シャノン）

（引用元：SHANON MARKETING PLATFORM（シャノン）の公式サイト）

SHANON MARKETING PLATFORM（シャノン）はオフラインで接点を持った顧客への対応もしやすいMAツールです。
オンライン上のデータは管理しやすくても、オフラインで獲得した顧客の情報はデータ管理に手間がかかります。

しかし、SHANON MARKETING PLATFORM（シャノン）ならデータ管理がしやすく、オンラインで接点を持った顧客もセグメント分けできます。

SHANON MARKETING PLATFORM（シャノン）は、10万円ほどの初期費用がかかってしまうことを踏まえて選択してください。

中小企業におすすめのMAツールを比較

中小企業では事業の成長のためにリードの獲得が必要で、そこでMAツールが求められます。
中小企業の場合は特にリード数を増やし、新規の顧客を獲得していくことが重要です。
とはいえ、やみくもにリードを獲得すればよいわけではありません。

リード数が多少減っても確実に顧客を増やせるアクションを心掛けてMAツールを選びましょう。

HubSpot（ハブスポット）

（引用元：HubSpot（ハブスポット）の公式サイト）

HubSpot（ハブスポット）はインバウンドマーケティングに強みを持っているMAツールです。
インバウンドマーケティングはWebサイトやメルマガをはじめとしたコンテンツで、顧客から自発的に動きを起こしてもらう考え方です。

顧客側から動いてもらうことは容易ではありませんが、Hub Spot（ハブスポット）を利用すればその動きが実現しやすくなります。

インバウンドマーケティングを重視したい企業におすすめです。

Kairos3 Marketing（カイロス）

（引用元：Kairos3 Marketing（カイロス）の公式サイト）

Kairos3 Marketing（カイロス）はマーケティング全体の効率化を実現できるMAツールです。
中小企業向けのツールの中でも汎用性が高く、従量課金制であるため、無駄な料金を払うこともありません。
選択肢に困ったら、Kairos3 Marketing（カイロス）を利用することをおすすめします。

しかし、サポート体制は他のツールと比べてやや劣っている点に気を付けましょう。

GENIEE MA（ジーニー）

（引用元：GENIEE MA（ジーニー）の公式サイト）

GENIEE MA（ジーニー）は定着率99%を記録するほど信頼性を獲得しているMAツールです。
利用者のうちのほとんどがそのまま継続して利用しており、利用者からの満足度の高さが伺えます。

また、分析サポートも手厚いツールになっているため、中小企業向けとはいえ、質の高い分析が期待できます。
GENIEE MA（ジーニー）を利用する際には、一度見積もり相談する必要がある点に気を付けてください。

MAツール選びで重要な3つのポイント

ここからは、MAツール選びで重要な3つのポイントについて紹介していきます。

1. 自社の目的に合った機能を備えているか
2. 使いやすさとサポート体制が充実しているか
3. 導入コストとランニングコストを検討する

1. 自社の目的に合った機能を備えているか

MAツールは自社の目的に合った機能を備えているか確認した上で導入しましょう。
BtoC系のビジネスを展開している場合は、顧客のニーズ・購入履歴に基づいて情報を発信する機能が大事になってきます。

一方で、BtoB系のビジネスを展開している場合は、セグメント分けした顧客を営業部に引き渡す機能が求められます。

他にも以下の機能がMAツールには搭載されています。

• 問い合わせフォームの機能：問い合わせフォーム作成・自動返信機能
• リード発掘・育成の機能：顧客のセグメント・スコアリング機能
• 他部署と連携する機能：タスク管理・ SFAやCRMとの連携機能
• データ収集・分析機能：メールのトラッキング・レポート機能

どのような目的でMAツールを導入するのか考え、実際に導入した場合のときをシミュレーションして必要な機能がすべて搭載されているのか確認してください。

2. 使いやすさとサポート体制が充実しているか

使いやすさ・サポート体制の充実度も意識してMAツールを選択してください。
MAツールを導入するとしても、企業ごとに以下の状況の違いが見られます。

• MAツールをすでに導入しているか、新規で導入するか
• 社内にマーケティング・統計学についての知識を持った人材がいるか
• ノーコード運用が必要な状況にあるか

それぞれの状況によって、使い勝手のよさをどこまで重視するかが変わり、求めるサポート内容も変わってきます。
上記のポイントを理解した上で、自社にとって最適なMAツールを導入しましょう。

3. 導入コストとランニングコストを検討する

導入コスト・ランニングコストを意識してMAツールを選ぶことも大切です。
機能が充実すれば、必然的に導入コスト・ランニングコストは高くなってきます。
予算に見合わないMAツールを導入すると、費用対効果が悪化する可能性が出てきます。

継続して利用できるツールか冷静に判断して導入を検討してみてください。

ただ、コストを抑えようとしすぎると、必要な機能のないMAツールを導入することとなり、現場で効果的に運用できなくなってしまいます。
必要な機能が備わっていることを前提条件として、できる限りコストを抑えられるMAツールを探しましょう。

【有名】MAツールの国内シェア人気ランキングTOP5

（引用元：Webサービス調査150,781サイトで検出された マーケティングオートメーション）

これまで紹介したMAツールの国内シェア率は上記の表の通りです。
全体のシェア率を踏まえると、BtoB向けかつ大企業向けのMAツールの占める割合が多い傾向にあります。

BtoC向けかつ中小企業向けのMAツールはさほど普及していません。
BtoC向けの事業を展開している中小企業でMAツールの導入を検討している企業は、今回紹介したMAツールを参考にしてみてください。

MAツールで実現できることは？

MAツールでは大きく分けると主に以下の3つのことが実現できます。

• 効率的かつ効果的なマーケティングの自動化
• マーケティング施策の一元管理
• 購入見込みの高い顧客情報の獲得

効果の高いマーケティングをアナログなやり方で進めようとすると、どうしても情報管理・作業の工程で手間がかかってしまいます。
しかし、MAツールをうまく活用すると、質の高いマーケティングが自動化でき、かつマーケティング施策の一元管理も可能です。

加えて、効果の高いマーケティング施策が実行できるようになると、購入見込みの高い顧客が集まりやすくなり、購入見込みの高い顧客情報が獲得しやすくなります。

MAツール選定の流れとポイントまとめ

MAツールにはさまざまな種類があるため、明確な目的を定めないまま導入するツールを選ぶと失敗してしまいます。
目的や必要な機能、コストをバランスよく考えて導入するツールを選ぶことで、継続的に運用しやすいMAツールが選択できます。

MAツールは購入意欲の高い顧客を集め、管理していく上で欠かせないツールです。
上記のポイントを意識し、自社にとって継続して使えるMAツールを探してみてください。