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クロスSWOT分析とは?やり方や事例、フレームワークの活用方法を徹底解説

クロスSWOT分析とは?やり方や事例、フレームワークの活用方法を徹底解説

事業・マーケティング戦略の立案・検討を行う際に有効とされるクロスSWOT分析ですが、どのような分析方法なのかいまいちピンと来ない人もいるでしょう。 この分析方法を活用することで強みや弱みなどが明確になり、より効果的な戦略の立案が可能になります。その結果、会社・企業の売上や利益率が伸びる点がメリットです。 本記事ではクロスSWOT分析のやり方や活用方法、成功のポイントなどを事例をあげながら解説します。

クロスSWOT分析とは?

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<p>クロスSWOT分析とは、SWOT分析の結果に基づいて立案・検討を行うマーケティング手法のことです。</p>
<p>クロスSWOT分析を行うためにはSWOT分析を行い、自社における「強み」「弱み」などを明確にしなければなりません。しかしこれらを浮き彫りにしただけでは現実的なマーケティング手法になるとはいえず、その結果をいかに活用して効果的なマーケティングにつなげていくかが重要です。</p>
<p>その方法として多くの企業・会社で用いられている手法をクロスSWOT分析といいます。</p>
<h3>SWOT分析のテンプレート</h3>
<p><br><img decoding=

視点 機会 脅威 マクロ視点 ・各国の経済成長
・IT化
・法整備
・テクノロジー発展 ・円高円安
・原材料などの価格高騰
・不景気 ミクロ視点 ・ユーザー増加(特に若年層)
・海外の日本市場からの撤退 ・人口減少
・新規参入
・業務提携

各外部環境における「機会」「脅威」それぞれの一例をあげました。

マクロ視点での外部環境分析では政治・経済・社会・技術の4つに分類したPEST分析がおすすめです。一方のミクロ分析では「競合他社」「新規参入」「代替品」「買い手交渉力」「売り手交渉力」の5つの観点から行う5フォース分析を用いると、脅威や機会の洗い出しが容易になるでしょう。

外部環境分析を行った後は、内部環境分析を行います。なお一般的に用いられる手法としてVRIO分析とバリューチェーン分析があり、競合他社との優位性や課題の細かな分析が可能です。

分析方法 項目 内容・例
VRIO分析 経済的価値 ・新たなビジネスチャンス
・市場変化やリスクへの対応
希少性 ・競合他社と比較
・独自性の有無
模倣困難性 模倣される可能性の高さ
組織 組織体制の整備
バリューチェーン分析 主活動 ・サービス
・製造
・購買物流
支援活動 ・人事や労務管理
・技術開発
・インフラ

外部と内部それぞれの環境分析を終えたあとはクロスSWOT分析に移りますが、詳しい分析方法については次項目で確認しましょう。

クロスSWOT分析のフレームワーク

クロスSWOT分析を行う際には、以下のようなフレームワークを使用します。

  強み 弱み
機会 積極化戦略 改善戦略
脅威 差別化戦略 防衛・縮小撤退戦略

なお「機会」「脅威」は外部環境であり、「強み」「弱み」は内部環境の要素です。

各戦略の具体的な内容や例を確認していきます。

a) 強み×機会:積極化戦略

積極化戦略とは、ビジネスチャンスを積極的にとらえていく戦略のことです。

要素となる「強み」「機会」はいずれも内部・外部環境のプラス同士であるため、この2つを掛け合わせることで積極性の高い戦略が立てやすくなります。

クロスSWOT分析のなかでも特に重要な戦略ポイントであり、可能な限り多くの項目を出しておくとさまざまな視点から効果的な戦略を立てることが可能になるでしょう。

例えば自社の強みがアフターケアにあり、修理依頼が高まっていたとします。この場合、新顧客の開拓よりも現在取引がある顧客へのフォローアップに力を入れ、リピーターとして長期的な取引ができるように努めるといった戦略が有効といえます。

b) 弱み×機会:改善戦略

改善戦略とは、弱点を克服してビジネスチャンスの拡大を図る戦略です。

内部環境のマイナス因子である「弱み」に、外部環境のプラス要因である「機会」を掛け合わせることで、浮き彫りにした弱点に対して有効な改善方法が提案されやすくなります。

例えば接客が苦手な従業員が多い企業に、インバウンドの波が押し寄せているとしましょう。従業員に対して外国語も含めた接客指導・教育を徹底的に行うことで国内だけではなく、外国人の顧客への対応も可能になり、ビジネスチャンスを広げる戦略が立てられるでしょう。

c) 強み×脅威:差別化戦略

差別化戦略とは、脅威によって受ける損失・被害を最小限に抑えるために強みを生かす方法を考える戦略のことです。

事業展開をするうえでさまざまな脅威から逃れることは不可能であり、うまく切り抜ける方法を常に考えていかなければなりません。その際に最大の武器となるのが、自社の強みです。

例えばある会社が、絵画から参入してきた企業の影響で売上・利益率の伸び悩みに苦しめられているとしましょう。分析の結果、この会社の強みは技術・開発力と市場のリサーチ力の高さでした。

国内で求められている機能・サービスなどを徹底的にリサーチ・分析し、それに対応した独自の技術を駆使して新たな製品・サービスを開発することで、海外参入企業との差別化が図れるでしょう。

d) 弱み×脅威:防衛・縮小撤退戦略

防衛・縮小撤退戦略とは、企業・会社における最悪のシナリオを想定してどのように回避するかの対策を立てる戦略です。

事業の縮小や撤退は、企業・会社にとって最悪の事態であり、従業員のリストラなどを余儀なくされる場合もあります。このようなケースは可能な限り避けたいところですが、どのようなタイミング・要因で縮小・撤退に追い込まれるかわかりません。

防衛・縮小撤退戦略では、内部と外部両方のマイナス要因を掛け合わせて最悪のシナリオをいくつも想定し、状況に合わせてどのような対応を取れば良いのか検討します。

例えば自社の業界に、IT業界から別の企業が新規参入してきたとしましょう。ライバル企業はITを専門としているため、オンラインなどの部門では太刀打ちできません。そこでIT化が遅れている事業を撤退し、その分のリソースを強みである部門・サービスに振り分けるといった戦略が有効でしょう。

戦略の優先順位付けと選択

クロスSWOT分析を行うと、多くの戦略が立てられます。しかし、それらすべてを実行に移すことは難しく、時間やコスト面から考えても最善とはいえません。

立てた戦略には優先順位をつけ、場合によっては取捨選択することも必要です。その際の指針となるのが目的であり、「何を目指すのか」「どこを目標にするのか」によって実行すべき戦略は異なります。

クロスSWOT分析の成功のコツについては後述しますが、丁寧に分析を行っても立てた戦略の取捨選択ができなければ意味がありません。優先順位と選択も必要であることを考慮しておいたほうが良いでしょう。

クロスSWOT分析の事例

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<p>ここからは、クロスSWOT分析の事例について紹介していきます。</p>
<p></p>
<p>・ユニクロ(ファーストリテイリング)<br>・トヨタ自動車</p>
<h3>ユニクロ(ファーストリテイリング)</h3>
<p>ユニクロのSWOT分析の結果は以下の通りです。</p>
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項目 分析内容 強み ・コストパフォーマンスの高さ
・グローバル展開
・独自の技術や素材 弱み ・業界内の競争激化
・高級感の乏しさ
・トレンド対応への遅れ 機会 ・デジタルマーケティング
・各ブランドとのコラボ
・新興市場や途上国への進出 脅威 ・環境や労働に関する法規制の強化
・為替変動
・疫病などによる経済影響

これらをもとにクロスSWOT分析を行います。

  内部環境
強み 弱み
外部環境 機会 世界的に有名なブランドとの新たな独自ブランド開発 デジタルマーケティングを活用したトレンド調査・分析の強化
脅威 低価格でも品質の維持ができる技術の開発・工場 環境・労働条件に配慮した整備で業界内のイメージ向上

上記のクロスSWOT分析は、SWOT分析をもとに立てた戦略例です。

例えば弱みの「業界内の競争激化」と脅威の「環境や労働に関する法規制の強化」を組み合わせることで、自社での労働環境を従業員目線で整備することで会社のイメージが向上します。会社のイメージ向上は売り上げや利益率のアップにつながることから、業界内での競争にも勝てる企業へとさらなる成長が期待できるでしょう。

トヨタ自動車

トヨタ自動車のSWOT分析は以下の通りです。

項目 分析内容
強み ・財務の強固さ
・ハイブリッド車の市場確立
・高い生産効率
弱み ・低い軽自動車生産
・伸び悩む国内販売率
・ブランド力低下
機会 ・新興国への市場拡大
・低燃費車の需要の高さ
脅威 ・人口減少
・IT企業などの新規参入

上記をもとにクロスSWOT分析を行ってみましょう。

  内部環境
強み 弱み
外部環境 機会 低燃費を重視したハイブリッド車の技術開発 新規購買層への積極的なPRで市場拡大
脅威 IT企業などへの積極的な投資による新たな技術革新 軽自動車の生産・販売の向上

例えばトヨタ自動車はハイブリッド車の技術開発には成功していますが、その一方で軽自動車の生産・販売では低迷状態です。外的要因の脅威として「人口減少」があげられることから、軽自動車の生産・販売を積極的に行うことで人口減少の脅威からの脱却が可能となるでしょう。

クロスSWOT分析を成功させるためのポイントと注意点

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<p>ここからは、クロスSWOT分析を成功させるためのポイントと注意点について紹介していきます。</p>
<ul>
<li>客観的な内部環境・外部環境の分析</li>
<li>時間軸を考慮した分析の重要性</li>
<li>チーム全体での共有と活用</li>
</ul>
<h3>客観的な内部環境・外部環境の分析</h3>
<p>クロスSWOT分析を成功させるには、内部・外部それぞれの環境分析を客観的な視点で行わなければなりません。</p>
<p>少ない項目にばかり注目してしまうと戦略を立てる際の材料が限られてしまい、効果的な対策・方法が立案されなくなってしまいます。</p>
<p>例えば内部なら製造・営業部門だけではなく、経理・人事といったバックヤードにも目を向けましょう。外部環境の場合は、競合他社や海外からの新規参入にだけ注目するのではなく、海外の情勢や環境問題などにも視野を広げてみると、新たな視点で課題が浮き彫りになります。</p>
<p>環境分析を行う際には、さまざまな部署から1〜2人選出することも有効です。立場が変わることで視点が切り替わり、適切な戦略が立てやすくなるでしょう。</p>
<h3>時間軸を考慮した分析の重要性</h3>
<p>クロスSWOT分析を行う際には、時間軸をずらすことも重要です。</p>
<p>「分析」と聞くと現在や未来にばかり意識が向きがちになりますが、課題を解決するヒントは過去に隠されていることも多くあります。</p>
<p>成長期に突入している市場に進出しようと考えた場合、現在や未来にばかり注目していては効果的な戦略を立てることは難しいでしょう。成長するきっかけがあったはずであり、その原因を探ることで自社の製品・サービスを向上させるポイントや方法が見えてきます。</p>
<p>例えば現在の車には自動運転機能などのさまざまな機能が搭載されていますが、これらは事故や故障などが起こった結果です。</p>
<p>過去・現在・未来のそれぞれに時間軸を置いて分析をすることで、まだ見ぬ変化へにも適応できる戦略が立てられるでしょう。</p>
<h3>チーム全体での共有と活用</h3>
<p>クロスSWOT分析で得た結果や戦略は、チーム全体で共有・活用してください。</p>
<p>分析結果の活用や戦略の実行は、限定的な部署だけで行えるものではありません。クロスSWOT分析は多方面からの調査を行っているからです。</p>
<p>チームや会社全体で取り組んで初めて、立てた戦略は活かされます。分析を行ったことでどのような課題が浮き彫りになったのかを共有し、得られた結果から戦略とはどのようなものなのかを周知徹底して全体で活用しましょう。</p>
<h2>まとめ:クロスSWOT分析で明確な事業戦略を立案しよう</h2>
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