メールの受信が遅い!配信遅延の原因と解決策を徹底解説
メールの受信が遅れる原因とは?
①送信者がメールを作成し送信する
②メールは自社のSMTPサーバーに転送される
③SMTPサーバーがDNSサーバーで宛先を確認する
④宛先のIPアドレスが確認できたら、受信側のSMTPサーバーにメールを転送する
⑤受信側のメールサーバーが送信元や宛先などの各種チェックを行う
⑥受信側のメールサーバーが受信者のメールボックスに配送する
⑦受信者がメーラーで確認・開封する
※SMTPサーバーとは、SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)を使用して、メールを送信するサーバーを指す
※DNSサーバーとは、DNS(Domain Name System)を使用して、ドメイン名とIPアドレスを変換するサーバーを指す
これらのステップのどこかで問題が発生すると、メールの配信遅延が起きるわけです。
サーバーの問題で受信が遅延することも
メールの配信遅延が起きる原因には、さまざまなケースが考えられます。主な原因として挙げられるのは、メールサーバーと通信環境の不具合です。
これは送信側・受信側のどちらで発生してもおかしくありません。またメール配信サービスによっては、何らかの原因により、配信遅延が起きることもあります。
無料で利用できるサービスに多いようですが、特に送信側がOutlookやGmailなどを使っていると、発生しやすいようです。
配信遅延が発生した場合に備えて、原因となる状況を把握しておく必要があります。
ここからは配信遅延の原因となるケースについて、それぞれ詳しく解説していきましょう。
メールサーバーの処理の遅れ
送信側、受信側のメールサーバーが高負荷状態の場合、メールの生成処理やメールの送受信に時間がかかり遅延が発生します。メールサーバが高負荷状態になる原因としては、配信数が多すぎる場合に、サーバー許容量を上回ってしまう為、各サーバーでの処理が追いつかなくなります。
ゴールデンウィークには高速道路で渋滞が発生しますが、そのメカニズムと似ています。
個人のメールやりとりであれば、1通送るだけなので遅延が発生する可能性は非常に低いです。
しかし企業が顧客にメール配信を行う場合は、その数が数万のオーダーになることも珍しくありません。
コストを重視して無料のメール配信サービスを利用すると、配信処理速度が元々速くはないので、結果として配信遅延が発生します。
大量にメール配信を行うのであれば、配信性能に注目してサービスを選ばなければなりません。
サーバーやネットワークの不具合
メール配信の仕組みは前述の通り、各サーバーを経由して行われます。サーバーのSMTP・POP・IMAPの、いずれかに不具合が生じるとメール配信に影響を与えます。
SMTP(Simple Mail Transfer Protocol)とは、メールを送信する際の決められた手順です。これに従って送信されたメールは、POP(Post Office Protocol)により受信されます。
POPではメールを受け取るとサーバー上からは消えます。しかしIMAP(Internet Message Access Protocol)では残るので、メールの管理をサーバー上で行えます。
これらの設定が正しければ、送受信はうまくいきますが、不具合があればメールが届かないわけです。
また、DNSサーバーで不具合が起きていたらメールを正しく送信することは出来ません。
さらにサーバーの設定に問題がなくても、ネットワークに不具合があればうまく伝達されません。
サーバーやネットワークに問題が生じると、送信側と受信側のどちらで起きたのか確認するため、解決までに時間がかかります。
送信先サーバーの制限
メール配信はプロバイダとキャリアにより制限があります。プロバイダとはインターネットと回線事業者が提供する回線をつなげる接続事業者を指します。キャリアとは携帯電話などの通信回線事業者を意味します。
これらプロバイダやキャリアは一定時間内に受付可能なメールの流量に上限があります。この上限を超過するような送り方、過度な送り付けを行う送信元はブロックされます。
プロバイダやキャリアは多くの人にサービスを提供しているので、一部の利用者にだけリソースを割くわけにはいきません。
送信側の問題が原因のケースもある
送信側に問題があり配信遅延となるケースもあります。一斉送信による大量のメール配信や、そもそも通信環境に脆弱性があるなどです。
つまり道具の使い方とインフラ整備に問題があるわけです。交通で例えるなら走行に困難が生じるほど車を流入させたり、せまい道幅の道路しかないのに高速道路のような運用を行うといった具合です。
どちらもトラブルが発生するのは火を見るよりも明らかですが、ネット上では交通事故が起きるわけではないので、軽視されるのかもしれません。
しかし結果として配信遅延が生じるので、企業にとっては損失になります。わかっているのなら避けることが、なによりも大切です。それぞれのケースについて詳しく見てみましょう。
一斉送信による大量のメール配信
一度に送信する件数が多くなると、そのメールのコンテンツを、件数分生成しなければなりません。しかしメーラーやメール配信システムの性能が低いと処理に時間がかかります。
また通常メールサーバーは、エラーが出ると一定時間を置いて再配信します。この再配信が多いと送信待ちとなり遅延に繋がります。
特に注意していただきたいのは、業務メールで使用している社内メールサーバーで一斉配信を行うと、大量のメールがサーバー内に滞留することです。
そうなると業務メールにまで影響を与えるので、業務に混乱が生じかねません。またレンタルサーバーを利用している場合は、メール送信に関する制限が設けられています。
1日あたり何通までと決められていることが多いので、これを超えると制限がかかります。
送信元の通信環境の不備
大量のメールを一斉配信するためには、通信環境を整えなければなりません。インフラ整備が必要なわけですが、それには大きく2つのポイントを押さえる必要があります。
1つはメール送信に必要なインターネット回線を十分確保することです。道路が整っていなければ車は高速で移動できません。それと同じといえます。
もう1つはメール送信するサーバーや、その他ネットワーク機材のスペックを充実させることです。道路が整っていても、原付バイクでは時速100キロの移動は不可能です。
ネット回線を確保し、十分な性能の機材を用意すれば、通信環境は改善される可能性が高いです。またコストがかかるからといって、どちらか1つだけ向上させても、あまり意味はありません。
弱いところがボトルネックとなるので、配信遅延は解消されないことになります。
送信ドメイン認証の不備
SPF、DKIM、DMARCからなる『送信ドメイン認証』も到達性に大きく関与します。
正しく設定されていないといわゆる『なりすましメール』およびその送信元であるとみなされ、ブロックを受けてしまいます。
※『送信ドメイン認証』の詳細は以下のブログをご確認ください。
メール配信システムにおけるDKIMとは?設定方法と重要性について
配信エラー率が高い
存在しないメールアドレスをプロバイダやキャリアに対して大量に送ることは控えないといけません。
メールアドレスは必ずしもずっと存在し続けるものではなく、例えば使っていたプロバイダやキャリアの解約により消滅します。会員登録時におけるメールアドレスの打ち間違いといったケースもあり得るでしょう。
こういったメールを大量に送ることは迷惑メールの送信元とみなされ、ブロックを受けてしまいます。
きちんと配信エラーを管理することが重要です。
受信側の問題で遅延が発生するパターン
受信側の問題で遅延が発生するパターンもあります。主にメールボックスの容量不足や、通信環境に問題があるケースですが、どちらも送信側から解決するのは困難といえます。
メールが送信できない、あるいは配信遅延の情報を把握したとしても、それを受信者側に連絡するには手段が限られるからです。メールで連絡を取ろうにも、送信できない状態では無理でしょう。
住所や電話番号がわかっていても、メールの件で連絡をするのは、憚られるかもしれません。メールボックスの容量不足にせよ、通信環境の問題にせよ、送信側からできることはあまりありません。
それぞれのケースについて、詳しく見ていきましょう。
受信ボックスの容量不足
受信側のメールボックスが容量不足に陥っていると、受信に時間がかかったり送信ができないといったトラブルが生じます。
これを解消するには、受信者側で不要なメールを削除するなど、対処してもらうしか方法はありません。
メールの受信方法がPOPなら、メールを受け取るとサーバー上からは消えます。しかしIMAPではメールが残るので、意図的に削除しなければ溜まっていきます。
受信者側が気づいてメールボックスの容量をあげるか、メールを整理するなどの対応を取るまで、事態は好転しないでしょう。
送信側としては、メールをセグメント配信のみにするなど、送信数を減らす工夫をして様子を見るしかありません。
受信者の通信環境の問題
送受信のサーバー双方に問題がない場合は、受信者の通信環境が悪いため、配信遅延などが起きている可能性があります。
通信環境はパソコンであれば、インターネット回線の改善を施せば解決しますが、スマホや携帯のみの場合はやや困難です。
NTTドコモやauなど通信事業者が基地局や中継地点など、インフラを整備しなければ解決しないかもしれません。
いずれにせよサーバーに問題がないのなら、受信側に通信環境を確認してもらう必要があります。
送信側としては受信側に解決を促すしかありませんが、通信環境の改善には費用がかかるケースもあるので、あまり強くはいえないでしょう。
こちらもメールの送信数を減らすしか対応策はないかもしれません。
プロバイダやキャリアのブロックが原因か
プロバイダやキャリアのブロックが原因で、メールが送信できなかったり、配信遅延が起きているケースもあります。
プロバイダやキャリアは、スパムや迷惑メールと判定すると、利用者を保護するためにブロックします。
また、送信元IPアドレスに疑念が持たれると、信頼できない送信者と判断されてしまいます。そうなるとこちらの場合もブロックされてしまうでしょう。
プロバイダやキャリアは、利用者へ快適な環境を提供しようとしているだけで、悪意に基づくものではありません。
いずれにせよ送信側が注意を払えば大事には至りませんが、それぞれのケースについて詳しく解説しましょう。
スパム判定によるブロック
送信側が意図していなくても、プロバイダやキャリアによって、スパムや迷惑メールと判定される場合があります。
メールの件名や内容に、スパムや迷惑メールがよく使う文言があると、ブロックされてしまいます。
例えば「出会い」や「当選」といった文言を多用していると、規制に抵触するかもしれません。ブロックにまでは至らなくても、迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性があります。
迷惑メールフォルダに振り分けられると、受信者はメールを確認しない可能性が高くなります。
いずれにせよ配信遅延や送信できない事態に繋がるので、スパムや迷惑メールに間違われないよう注意しなければなりません。
送信元IPアドレスの信頼性の問題
送信元IPアドレスの信頼性の問題で、メールがブロックされることがあります。IPアドレスの評判や信用は、IPレピュテーションにより計測されます。
該当するIPアドレスが、過去にどのような行為をしたのかを計測し、統計的にリスク評価を行います。
さまざまなデータを基にしてスコアとして算出されるわけです。何らかの理由により、IPレピュテーションが低下してしまうと、送信元の信頼性が揺らぐことになります。
そうなると事業への影響も出かねませんから、注意を払わなければなりません。解決策については次項にて詳しく解説しますが、早めに対処する必要があります。
メールが遅れて届く問題の解決策
Mail Publisher(メールパブリッシャー)」がおすすめです。
まとめ:メールの受信遅延を防ぐポイント

TAG
メール配信システム導入からコンサルティング、コンテンツ制作支援など
メールマーケティング支援サービスも行います。
お問い合わせ・資料請求はこちらまで

